【衝撃】営業マネージャーの93%がやっている“成果が出ない1on1”の正体
- 社長の大学★長谷川博之

- 9月8日
- 読了時間: 4分

『部下に寄り添いたい。でも時間がない』 『1on1はしているけど、会話が深まらない』 『AIツールも導入したのに、成果が出ない』
──これは、私が支援してきた営業チームで必ずと言っていいほど耳にする、 営業マネージャーの悩みです。
そして、問題の核心はひとつ。 “フィードバックが機能していない”ということ。
しかも怖いのは、ほとんどのマネージャーが “自覚すらない”という現実です。
「Objective Management Groupの調査によると、 部下に対して継続的かつ効果的な営業コーチングができているリーダーは ──たったの7%。
裏を返せば、93%の営業リーダーは “伝えているつもり”“支援しているつもり”になっている。
この数字、衝撃的じゃないですか?
では、なぜ多くのマネージャーが失敗するのか。
その原因はスキル不足ではありません。 “関係性の未構築”と“対話設計の不在”。
例えば、ある大手SaaS企業の営業マネージャーA氏。 彼は週1回の1on1を欠かさずやっていました。
でも、部下からの評価はこうです。 『詰められる時間』『本音を言えない場』
実際のやり取りを再現します。
A氏:「数字が足りないな。なんで?」 部下:「アポ率が低くて…」 A氏:「その言い訳は前回も聞いた」 部下:「……」
どうでしょう?これでは改善どころか、部下は心を閉ざすだけです。 “問い”が追及型で、“聴く姿勢”が欠如している。 心理的安全性がない1on1は、むしろ逆効果なんです。
営業の大学、株式会社リンケージM.Iコンサルティングの長谷川博之です。 営業コンサルティングを9000回以上、クライアントへの売上貢献額は100億円以上です。 また、日本初のAI営業コンサルタントとしても活躍しています。
では、どうすればいいのか?
まず、“フィードバック”の定義を変えましょう。
フィードバックとは、部下の成長に責任を持つための“共同設計”です。 単なる指摘や助言ではありません。
『気づき』と『行動』を促すための“設計された対話”。 これこそが、成果につながるフィードバックなんです。
この観点で最も有効なのが、世界的に使われている GROWモデル です。
具体的にどう使うか、実例を交えて紹介します。
■ Goal(目標)■ Goal(目標)
『今期、あなたが目指す営業スタイルは?』
→ 本人の価値観や理想像からスタート。
■ Reality(現状)
『今の商談の進め方、自分でどう評価してる?』
→ 自己評価を促し、課題を共に発見する。
■ Options(選択肢)
『他にどんなアプローチがあると思う?』
→ 答えを与えるのではなく、思考の幅を開かせる。
■ Will(意志)
『じゃあ、来週までに何を試す?』
→ 自ら決めた行動にコミットさせ、オーナーシップを強化。
このGROWを習慣化した企業では──
1on1参加率が70% → 98%に上昇
主体的な提案件数が3ヶ月で1.5倍に
そして“マネージャーの問いの質”が社内表彰の対象にまでなった
という実績が出ています。
さらに、短時間でも活用できるのが SBIモデル。
Situation(状況)、Behavior(行動)、Impact(影響)の3ステップです。
例えば──
『この前の○○社との商談(S)で、相手の意図を丁寧に聞き直していたね(B)。
そのおかげで相手が安心して提案を受け入れていたよ(I)』
どうですか?具体的で、再現性のあるフィードバックになりますよね。
“事実ベース”で伝えることで、部下は自分の行動を強化しやすくなるんです。」
最後に、あなたのフィードバックを自己診断できる 5つのチェックリストをお伝えします。
□部下に『今、どうなりたい?』と問いかけているか □1on1が“進捗確認”で終わっていないか □相手の話を3分以上“遮らずに”聴けているか □主観ではなく“行動事実”に基づいて話しているか □フィードバックを“指示”ではなく“問い”にしているか
この5つのうち、一つでも「No」があれば ──今すぐ、フィードバックのあり方を再設計すべきです。
営業マネージャーとしての成長は、部下の成長と直結しています。
“詰めるフィードバック”から“自走を促すフィードバック”へ。 その転換ができた瞬間、チームの成果は劇的に変わります。
ぜひ今日から、問い方を変えてみてください。 それが、あなたのチームを次のステージへ引き上げる最初の一歩になります。
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