あらゆる業態が商品開発をする時代!
- 社長の大学★長谷川博之
- 2020年4月4日
- 読了時間: 3分
商品開発といえば、メーカーがやるものだと思っている人も多いでしょうが、小売業などもプライベートブランドを持つようになりました。
その代表的なものがセブンイレブンを始めとするコンビニエンスストアでしょう。
そして、イオンなどの大手スーパーマーケットもプライベートブランドを多数持っています。
コンビニではプライベートブランドの中から数々のヒット商品が登場しました。
たとえば、セブンイレブンでは「金のシリーズ」というオリジナル食品があります。
これは、レトルトハンバーグなどがあります。
随分前になりますが、金の食パンは話題になりました。
また、3Dプリンターの登場で、比較的容易に造形物も作成できるようになりました。
製造量の少ない部品などは3Dプリンタで製造しているものも登場しています。
今までは、モノを製造しようと思ったら、金型と呼ばれるものが必要でした。
金型は非常に高価で、大量生産に向いていますが、少量生産にはには向いていません。
なぜならば、非常にコストが高くなるからです。
そこで登場したのが、3Dプリンタです。
さて、商品開発で一番重要なことは、ターゲットと商品と販売チャネルが合致していることです。
よくセミナーでたとえ話としてするのですが、「イタリア人に、納豆を、韓国語で売っていませんか?」というものです。
イタリア人はターゲット、納豆は商品、韓国語はチャネルです。
そもそもイタリア人は、納豆を食べないので売れる可能性は大変低いでしょう。
また、イタリア人に韓国語で納豆のセールスをしても、韓国語がわからないのでこれも売れる可能性は低いということです。 ターゲットと、商品と、販売チャンネルが、イコールで結ばれた時、その商品は売れる可能性が高くなります。
また、飲食業界によくある話ですが、さして美味しくもないラーメン店なのに、行列ができているという現象です。
傍から見ていると、なぜ美味しくないラーメンがこんなにも支持されるのかと疑問を抱くのですが、それにはれっきとした理由があります。
それは、ターゲットとなる客層が、ラーメンの味にこだわらない人たちであれば、美味しくなくてもまったく問題ないということです。
ですから、一般常識で考えれば、お店は清潔でキレイな方が繁盛するに決まっていると考えがちですが、実は一概にそうともいえないのです。
ターゲットである客層が、お店がきれいだとか、汚いとかにこだわらなければ、これもまったく問題はありません。
このようなことを理解していないと、美味しいラーメンをつれば繁盛店になるのではないかとか、お店をオシャレにしなくては繁盛しないのではないかという既成概念にこだわってしまいます。 誤解しないでほしいのは、お店は汚い方がいいと言っているわけでもありませんし、料理は不味くてもいいと言っているわけでもありません。
そういうことにこだわらない客層がいるということなのです。 このような客層に対しては、高級食材や手のかかる調理法にこだわった高額なラーメンを提供しても、意味がないということなのです。
高額ラーメンには、そういったラーメンが好きな別の客層がいます。
商品開発を行う時は、ターゲット、商品、販売チャネルの3つを意識した開発を行ってください。
そして、ターゲットが決まれば、商品の仕様に関する方向性も、販売チャネルも自動的に決まります。
弊社では、ターゲット(Target)、商品(Product)、販売チャネル(Channel)の3つの視点から商品開発する手法を「TPC商品開発法」と名づけています。
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