私が「予祝(よしゅく)」という言葉を知ったのは、今から3年程前のことになります。
天才コピーライター「ひすいこたろう」さんの講演で、生まれて初めて「予祝」という言葉を知りました。
予祝は、辞書にも載っている日本語の単語です。
誰かの造語ではないことを予め伝えておきます。
ひすいさんは講演の中で「なぜ日本人はお花見をするのか? 」という質問をしました。
実は、春に行う花見こそ、古代日本人が実践していた、夢を叶えるための儀式なんだそうです。
秋になったら農作物がしっかりと収穫できるようにと、春に満開に咲く桜を秋のお米の実りに見立てて、お酒を飲みながら先に喜び、お祝いすることで願いを引き寄せていました。
ひすいさんは、ある神社の方に教わったそうです。
なんと、お花見こそが古代日本人が実践していた、前祝いをすることで願いを引き寄せることでした。
これを「予祝」と呼んでいました。
言われてみれば、呼んで字の如くです。
居酒屋甲子園でお馴染みの「大嶋啓介さん」の講演をちょうど一年半前に聞きました。 大嶋さんは、居酒屋てっぺんを経営する傍ら、講演やセミナーを行い、全国の甲子園を目指す球児たちのメンタルトレーニングを行っています。 そのメンタルトレーニングに、「予祝」を導入しています。 大嶋さん曰く、高校球児たちにすごい効果が出ているというのです。 予祝の方法はいたって簡単で、甲子園で勝ったことを想像しながら校歌を歌うところから練習が始まります。
甲子園で優勝したら、両親やお世話になった人たちにどのような言葉や想いを伝えたいか、「予祝手紙」も書くそうです。
あたかも優勝したかのような振る舞いをすることがポイントです。
そうしたところ、大嶋さんがメンタルトレーニングで関わった高校野球部24校のうち、なんと9校が甲子園に出場したというから驚きです(2016年度)。
予祝の具体的なやり方は、 「予祝手紙」 「予祝電話」 「予祝インタビュー」 「予祝黒板」
など、多種多様です。
たとえば、ひすいこたろうさんのブログで予祝インタビューが紹介されています。
やり方は非常に簡単で、願いが叶ったことを前提で友達とインタビューしあいます。
インタビュー項目は、
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●夢が叶ったいま、どんな気持ちですか?
●夢がかなったときの詳しい状況を教えてください
●夢を叶えたことで、周りからはなんと言われてますか?
●特に印象に残ってるシーンはありますか?
●具体的に何をしたから夢が叶ったんですか?
●多くの人は夢をあきらめてしまうのに、どうしてあなたはあきらめなかったんですか?
●なにが成功の要因でしたか?
●夢を叶えるために誰がキーパーソンでしたか?
●途中で、どんな困難がありましたか? それをどう乗り越えましたか?
●夢を叶えたとき、誰が一番喜んでくれましたか?
その人は、どんなふうに喜んでくれましたか?
●いま誰に感謝したいですか? 誰にどんなふうにお礼を伝えたいですか?
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このような質問をしながらインタビューしていきます。
一番大切なことは、夢を叶えた時の喜びをリアリティを持って感じることです。
また、質問に答えていると、最初はぎこちなくても突然言葉が閃いたり、自分では思ってもみなかったことを話たりすることがあります。
注意点としては、無理して大きな夢を語る必要ありません。 夢という言葉を聞くと、壮大なことでないといけないと思う人がいますが、予祝は喜びを先取りすることです。
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