たぶん斜陽産業である○○業界の未来は?
- 社長の大学★長谷川博之
- 2020年1月14日
- 読了時間: 4分
私は13歳の時、エドウィンというジーンズメーカーのテレビCMで使われていたビートルズの「シー・ラブズ・ユー」という曲を聞いてカルチャーショックを受けました。
それがきっかけで、ギターを始めてプロミュージシャンを目指すことになりました。
それまで、音楽は大嫌いだったので、人間変われば変わるものです。
なぜ音楽が嫌いだったのかといえば、音楽の授業で人前でリコーダーやハーモニカの演奏をやらされるからです。
極めつけは、人前で歌を歌わされることです。
当時の私は赤面症が激しく、人前で何かするのが恐怖でした。
ですから、授業中は先生にかけられないように、なるべく下を向いて先生と目が合わないようにおとなしくしていました。
今となっては、そんな話しを信じてくれる人はいませんが…。
19歳で東京にある音楽スクールに入学しましたが、プロミュージシャンになるのを諦めたのは23歳の時です。
東京には、全国からプロを目指す強者が集まってきます。
私の実力では、どうしようもないということがわかりました。
また、ギターの腕以上に必要なのは、どうやってプロデユーサーや音楽関係者の目に留まり、どうやって売り込みをするのかです。
つまり、広報や宣伝力、営業力がなければ、どんなに上手くてもプロにはなれないことがよくわかりました。
何の因果なのか、今は営業力強化のプロですから、人生は不思議です。
あれだけ音楽が好きだった私ですが、独立してからはほとんど音楽を聞かなくなりました。
ここ数年は、スマホやiPad、カーナビなどで聞くようになりましたが、一時は年に数曲聞く程度でした。
フランス発のストリーミング・サービス「ディーザー」がイギリスのリスナー1000人を対象に行った調査があります。
これは、新しい音楽を探さなくなる年齢について調べたもので、それによると30代に近づいてくるとその危険性が高くなるというのです。
これを「音楽的無気力」と呼びます。
具体的には、音楽的無気力が顕著になるのは、平均すると30歳6ヶ月を迎えた頃に始まりますが、20代の終わりからその危険性があります。
なかでも、ウェールズやイングランド北西部は最も年齢の早い地域のひとつとなっており、
ウェールズの人々は24歳8ヶ月で新しい音楽を探すのをやめ、イングランド北西部の人々も23歳9ヶ月で興味を失うといいます。
平均よりもかなり早く、音楽的無気力が現れています。 一方、スコットランドの音楽ファンは積極的で、40歳7ヶ月まで「音楽的無気力」に 抗っているとされています。
また、最も積極的に新しい音楽を探す時期の平均年齢は24歳といいます。
これはウェールズやイングランド北西部の人が音楽的無気力になる年齢です。
スコットランドの音楽ファンをそうさせている理由はわかりませんが、これだけ音楽の需要に差があるということです。
なぜ、新しい音楽を探さなくなるのでしょうか?
その理由を尋ねてみると、様々な要因がありますが、
「子どもができたこと」
「新しい音楽がリリースされる量に圧倒されること」
などが代表的な理由です。
私の場合を振り返ってみると、
「音楽に対する興味が薄れてきた」
「音楽を聞いている時間がない=仕事が忙しい」
「音楽を聞ける環境が整っていない」
などの理由で音楽的無気力になりました。
この調査によれば、60%の人は既に知っているアーティストの音楽しか普段は聴かないことを認めています。
つまり、若い時にファンだったアーチストの過去の曲を聞いたり、新作がリリースされると
聞くといったところです。
もう数年前から音楽を聞く人が減ったと言われていますが、音楽業界にとっては憂鬱な問題ですが、このような問題はあらゆる業界で起こっています。
「自動車はランニングコストが高いからいらない・・・」 「家は中古住宅で十分だ・・・」 「お酒は飲まない・・・」 「新品ではなくリサイクル品で十分・・・」
など、時代の価値観は大きく変化しています。
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