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できる経営者の絶対条件


日本酒といえば新潟県の専売特許だった時代はとうの昔。

今は新潟県以外の酒蔵が努力と工夫を重ねて、すっかり新潟のお株を奪った。そう思っているのは私だけではないはずだ。その中の一社が、山口県の「旭酒造株式会社」。



代表取締役の桜井博志さんは、社長である父親の急逝で急遽、酒蔵の三代目を継ぐことになった。日本酒市場の縮小に先駆けて、業績が悪化していくなか、「もし自分が自殺すれば…」と死亡保険金を借金返済のあてにしてしまうほど追いつめられたと言う。



随分前に桜井社長の「逆境経営」という著書を読んだが、つぶれかけた酒蔵を立て直し、「獺祭(だっさい)」を開発して世界約20ヶ国に展開するに至った。日本全国の酒蔵が市場縮小のあおりを受ける中、なぜ旭酒造は活路を見いだせたのだろうか? いろいろな要因が考えられるだろうが、とどのつまりは「心」だったりする。



「今どき根性論かい!」と言われそうだが、経営は思っている以上に科学的かつスマートではない。これが真実だ。修羅場をくぐったことのある経営者なら、このくらいのことは体でわかっているはずだ。会社をやめるのは簡単だ。しかし、会社に関わる人のことを考えるとそう簡単に諦めるわけにはいかない。



実際、倒産の危機を乗り越えた経営者がことのほか多くいる。

数十年も経営をやっていれば、幾度も修羅場はあるはずだ。それはお金も問題だけでなく、人、仕入先など多岐に渡る。



コンサルタントの福島正伸さんは、「改善できない仕事はない。逆転できない状況はない。乗り越えられない困難はない。」と言っている。そもそも福島さんは、絶対に諦めない人だ。ある人に事業企画のプレゼンを100回やって採用された。普通、3回程度で諦める。

また、数年前に喉頭がんになった時も名医と呼ばれる人を30人以上訪ね治療して、見事に復活した。この粘り強さや諦めの悪さは、経営者にとっては経営手法やスキルよりもずっと大事なことだ。



これに付随して、お金儲けが下手な人は「諦めるのが早い」という特徴がある。

発想がネガティブなこともあるが、ちょっとした壁が目の前に現れるとすぐに諦めてします。「これは売れない」「これは失敗する」「これはできない」など…。諦めるのが早ければ、努力も工夫も最小限で済むが、挑戦することも少なくなる。結果、チャンスを失ってしまい、お金が回らなくなってしまう。



では、なぜすぐに諦めてしまうのだろうか?



コンサルタントの竹内謙礼(たけうち・けんれい)さんによると、「諦めるのが早い人」は「頑固」という共通点があるという。頑固だから、決めつけるのが早く、頑固だから新しいビジネスチャンスを受け入れない。さらに、頑固だから新しい売り方を認めようとしない。つまり、諦めるのが早い人は頑固なので、考え方が変わらず、人の意見も聞かないので、時代の流れに取り残されていってしまう。



失注しそうな商談も、倒産しそうな会社も、わずかでも可能性があるのなら、その可能性を高めるためにも諦めてはいけない。しかし同時に、新たな努力、工夫、行動を伴う。とんでもない負荷がかかる。だから、早々に諦めて楽になりたいと考える。そして、諦めたという事実を正当化するための理由を後付する。精神的にも肉体的にもとんでもないダメージを受ける。



恐らく経営者の7割は、「自分は諦めないし、柔軟な発想で行動できる」と思っているだろう。裸の王様もいいところだ。このようなことは数値化できないから厄介だ。だから、行動で判断するしかないが、最後までやり切れる人はほんのごくわずかだ。でなければ、ビジネスで成功できる人はもっと多いはずだ。



時代錯誤も甚だしいと言われても「諦めない(to not give up)」のが経営者の最大の能力だ!




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