お客様を集めると書いて「集客」。 字面だけ見ると、簡単にできそうな気はするが、集客ほど難しいものはない。そこで今日は、間違いだらけの集客についてわかりやすく解説する。
ここ10年、ネットでの集客活動に本腰を入れている企業が増えてきた。大きな変化としては、10年前は社内でネットに詳しい人が本業があるにも関わらず、片手間でやっていたケースが多かった。しかし今は、ネット専属の担当者がいる企業も増えてきた。片手間でやってるうちは責任の所在ははっきりしないが、専属の担当者がいるのであれば責任の所在ははっきりする。このマインドの違いは、成果に大きな違いを生み出す。
さて、こまめにネット上での情報発信を行っているのに集客できないという困り事をよく耳にする。これを分析すると、困り事は大きく分けて2つある。1つはSNSで頻繁に投稿をしたり、ダイレクトメッセージを使って人間関係を構築しようと試みてはいるものの、仕事には繋がらないケースだ。もう1つは、SNS広告やリスティング広告を継続的にやっているが、広告のクリック率が低かったり、クリック率が高くても成約率が低いというケースだ。
特に問題なのは前者のケースだ。
SNSに投稿をして、それに対するレスポンスを得る事が目的となるが、あくまでも、主導権はSNSの投稿を見る閲覧者にあるわけで、投稿者にあるわけではない。どんなにおもしろい投稿をしても、レスポンスする人が見込客だとは限らない。ここが難しいところ。
極論を言ってしまえば、投稿の「いいね!」が非常に多かったり、コメント数が多かったりしても、それとビジネスとは別問題だと言うことだ。このようなSNSの投稿活動に対して、必要以上の時間と労力を費やすのはどうなのだろうか?
SNSは無料で使えるハードルの低いツールではあるが、それゆえ誰もが参入できてライバルも多い。お金がかからずにできるという理由だけで、SNSを集客のメインに据えることに疑問を感じずにはいられない。そうであるならば、ワンランクレベルを上げて、SNS広告に舵を切った方がへ賢明だ。ただし、お金はかかるが、そもそも集客や営業活動費を予算として計上しないことだ大問題だ。ビジネスはそれほど甘くない。
そして、一番大きな問題は、ネット上での集客は、ダイレクトメッセージを送ってあなたが主体的にセールスすること以外はマーケティング活動となる。わかりやすく言えば、情報発信を行って「興味がある人は手を挙げてね!」ということだ。つまり、情報発信する人には主導権がないということ、他力本願だ。きっと見込客である誰かが読んでくれて、いつかはバズって、拡散され、問い合わせがあるはずという希望的観測がどんどん大きくなり、投稿は益々エスカレートする。意外にもそれが悪循環となる。
そこで考えなくてはいけないことは、マーケティングではなく「セールス」だ。
待っていても何年かかるかわからない。もしかして一生かかっても無理かもしれない。こんな時「継続は力なり」という諺は嘘だということがわかる。継続すべきことは、効果的な集客活動を実現するという意志であり、決して「SNSの投稿を続けること」ではない。ここを履き違えてはいけない。
セールスとは営業活動のことで、求職者が一番やりたくない職種の堂々1位を獲得している。セールスの価値は、自社が扱っている商品やサービスを必要とする見込客はどこにいるのかを分析して、その見込客に直接アプローチすることだ。SNS投稿を継続する人は、フォロワーの中から見込客候補をリストアップして、ダイレクトメッセージを送ってほしい。
次は、商品案内のチラシやパンフレットをリアルで配布することだ。
なんだかんだ言っても、デジタル媒体より紙媒体の方が見られる可能性は高い。
できれば手渡しだ。まずはここからだ!
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