中小企業で起こる横領…その実情とは?

20年近く経営コンサルタントをやっていると、企業の様々な問題やトラブルに遭遇することがあります。

何年かに1回起こる問題として、「社員の横領」と「現社長と次期社長の軋轢」があります。 そこで、今日は中小企業で起こりがちな「横領」と「現社長と次期社長の軋轢」をわかりやすく解説します。

まず、社員の横領ですが、額面の問題ではないのですが、中小企業では数万円から数千円といったところです。 あくまでも私の経験の範囲内の話ですが。 年商2億円から10億円の中小企業で起こりやすような気がします。 具体的には…

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●営業パーソンが顧客から集金してきた代金を着服した…

●経理担当者が現金や預金を着服した…

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前者は数万円規模と少額なのですが、後者は数年間に渡り数千万円ということもあります。 特に後者は計画的であり、バレないように帳簿の操作をしているそうです。 ですから、社内に気づく社員はおらず、数年間に渡って横領できるのです。



「社長なのに、なぜ気づかなかったのか?」という言う人もいるでしょうが、私も気になり様々な社長に聞きました。 その企業の月商と横領する額面にもよりますが、「月数十万円だったら、たぶん気づかない」という社長ばかりでした。 このように横領は、経理担当社が関わると気づきにくいばかりか、長期間に渡るケースが多いので額面が大きくなります。 一方、数万円の横領は、すぐに気づくケースが多いようです。

横領が発覚した場合ですが、中小企業の社長は情け深い人が多いので、ほとんどが示談になります。 そして、社員の家族がお金を返します。 横領の理由ですが、「ギャンブル」や「女性」です…。

どちらかといえば、経営計画をしっかりと作り、社員と共有している企業で起こっている印象があります。

もしかしたら、しっかりとした企業だから発覚するのであって、経営計画をしっかりと作っていない企業は、横領に気づくこともないかもしれません…。

次は、「現社長と次期社長の軋轢」です。

ほとんどの中小企業では、次期社長は現社長の息子ですが、バトンタッチがスムーズにいくケースと、いかないケースがあります。 スムーズにいくケースは、息子が若い頃に次期社長になってほしいことを伝えており、計画通りにバトンタッチします。 息子は、いずれ社長になるということを了承しているので、まったく問題はありません。 しいて言えば、バトンタッチの時期をいつにするかです。

スムーズにいかないケースは、現社長が息子に社長になってほしい旨を伝えておらず、ある日突然、降って湧いたように息子に時期社長を依頼します。 当然、息子は他の企業で働いています。 息子は息子の人生を歩んでいたのに、現社長の都合で後継者に指名されたということです。まさに、寝耳に水です。

現社長が「病気で入院した」「危篤状態だ」なんてことがない限り、息子も覚悟が決まらないことが多いようです。 首都圏の会社に勤めていた人が、地方にユーターンしてまず驚くのが給与です。 やはり、首都圏の企業の方が圧倒的に高額です。 また、休日や福利厚生も大きな違いがあります…。 もちろん、企業文化や仕事のやり方も違います。

このようなケースでは、時期社長は相当苦労します。

唯一の救いは、社歴が長くて、次期社長を子どもの頃から知っている古参社員が多くいる場合です。 古参社員が次期社長の抵抗勢力になるわけでもなく、なんとなく温かい目で見守ってくれます。 ●株式会社リンケージM.Iコンサルティングのオフィシャルメルマガの登録はこちら。

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