先日、異業種交流会の商談で、テーブルマジックをすぐ真横から見る機会があった。
カード、コイン、ハンカチなどを使ったマジックだったが、真横から見てもまったくタネはわからなかった。簡単にわかっては商売上がったりだが、わからないからこそまた見たいという気分になる。それにしてもマジックはワクワクする。そこで今日は、心を潤わせるものについてわかりやすく解説する。
もう数年も前の話になるが、ディアゴスティーニでマジックのシリーズが刊行された。
いつかはマジックをやってみたいと思っていた私は、即、定期購読を申し込んだ。2週間に1回のペースでマジックの教材が届いたが、忙しさのためにどんどん山積みになった。
そして、2年ほど定期購読した後、解約するはめに…。もったいない話なのだが、教材だけあってもやらないのでは意味がない。
そもそも、マジックをやろうと思ったきっかけは、子どもの頃から好きだったということと、営業活動にマジックを使えたら楽しいだろうなぁ…という理由からだ。名刺交換する時、掌から名刺が飛び出したら間違いなく相手は驚く。そう、私は相手の驚く顔が見たいのだ。また、見積書を提示した際、「高い」と言われたら指でなぞると安い金額になるとか…。きっと相手は、あっけにとられてつい購入するかもしれない。そんなことを想像すると、いてもたってもいられなくなる。
そんなこともあり、私は何とかマジックができるようになりたいと思ったのだ。
これも営業活動を楽しいくするための工夫だ。
そのほかにも「喜劇」や「コメディ」ができたら営業活動が楽しくなるだろうと思っている。「落語」でもいい。喜劇、コメディ、落語のネタをそのままやるのではなく、トークスクリプトをそれ風に書き換えて、相手を楽しませるのだ。きっと、商談が大爆笑になるだろう。これも考えただけでウキウキしてくる。
笑いは、古来からある表現の手段だが、笑いの効果を発表している人は多い。
たとえば、イタリアのイモデナ・レッジョ・エミリア大学のタラミは、人が笑っているときの脳の活動を記録した。 MRI(磁気共鳴機能画像法)を使って、脳のさまざまな部位の活動、血流などを分析したところ、人は笑うと、感情をつかさどる 「大脳辺縁系」、記憶をつかさどる「海馬」といった部位が活発になるほか、身体を動かすときに働く「運動系」も反応することがわかったという。
この研究のなかで興味深いのは、年齢によって脳の活性化される場所が変わるということだ。若い人は脳の中で「報酬系」と呼ばれる部位が活発になる。報酬系とは、喜びや快感に関連する部分だ。つまり、「笑うこと」=「喜びになる」ということになる。
一方、年輩の人は話が違ってくる。
年輩の人の場合、笑っているときに「デフォルトモードネットワーク」、つまり、記憶や価値判断など、ひらめきにつながる部位がより活性化することがわかったのだ。 これは、笑うことで判断が早くなったり、いいアイデアが生まれやすくなったりするというわけだ。
笑うことは、娯楽や気分転換といったことだけでなく、実用的な部分でも重要な役割を果たしているということになる。 特に大人の人ほど笑うことが実用性に直結するから、定期的に何も考えずにひと笑いできる時間をつくってみてはいかがだろうか。 この話題は、明治大学教授・堀田秀吾さんの『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』より抜粋させてもらった。
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