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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

変化を拒む、現状維持バイアスの正体とは?

現状維持バイアス…。

この言葉を聞いたことのある人も多いことでしょう。

現状維持バイアスとは「大きな変化や今まで経験していないことを避け、現状を維持したくなる」心理です。



現状維持バイアスのない人はいません。

ですが、現状維持バイアスの奴隷になっていると、変化に適応できない人や企業になってしまいます。



そこで今日は、現状維持バイアスについてわかりやすく解説します。



現状維持バイアスがかかる原因として考えられるのは、損失回避性が働いているからです。損失回避性とは、利益から得る満足度より同額の損失から得る苦痛の方が大きいと判断する心理作用です。

つまり、現状を変えることによって「何かを失うかもしれない」という不安が「何かを得られるかもしれない」という期待よりも上回るから、現状維持バイアスがかかるのです。

とにかく人間は、変化を嫌う動物なのです…。



人間は変化に対して3つのタイプに大別できます。



9割以上の人は、現状から変化することを怖がります。

先程説明したように、変化したことで、自分が今よりも辛くなったり、苦しくなったらどうしようと考えてしまうからです。

失敗したらどうしようという恐怖から、「絶対大丈夫」ということが確認できない限り、なかなか決断できません。



年々、この傾向は強くなっています。

その最たるものは、Amazonなどのレビューです。

レビューを読んで購入の可否を判断するのは、損失回避性からです。



2つ目のタイプは、普段から行動力がある人で、現状を打破したいと思い、変化を望みます。

たとえば、セミナー、講演、勉強会などへ積極的に参加したりして、新たに人脈を広げたりします。

とにかく、会合などにもよく顔を出す人たちです。

経営者団体で活躍する人や、異業種交流会に参加する人たちもここに含まれます。



3つ目のタイプは、圧倒的に稼ぐ経営者やアーチストなどに多く、「変化していかないとマズい」と思う人たちです。

自分が変化するための情報を積極的に収集して、そこにお金を投入して、リスクをとってまで行動を起こします。

また、このような機会が大好きです。



このように、人間は変化に対して3つのタイプがいます。

あなたは、どのタイプでしょうか? 

ぜひ、自己分析してください。



さて、現状維持バイアスがどれだけ人間の行動を縛るのかをお伝えします。

その昔、私が勤めていた会社が、辞めてから2年ほど経って倒産しました。

勤めていた頃から、倒産の噂が何度かありました。

そういた噂というのはまんざら嘘ではなく、社内の経理から情報が流れていました。

ですから、噂とはいえ信憑性があるのです。



自分が勤めている会社が倒産の危機に直面したら、失業保険でしばらくは食いつなげるととしても、新しい勤め先を探すのが一般的ではないでしょうか?

それでも、多くの社員は倒産することがわかっていても、転職を考えないのです。

これも現状維持バイアスの影響です。



さらに、何回か連続し行われるセミナーや講座では、第1回目の時に座った場所に第2回目以降も座る可能性が高いのです。

これも不思議なのですが、一旦座った場所が心地いいのか、座る場所を変えると環境が変わって嫌なのか、たとえば、隣に座る人がいつもと違うとか…。

これも、現状維持バイアスです。



私たちの日常は、現状維持バイアスにより行動を規制され、条件反射のように変化を避ける傾向にあります。

ですが、変化を避けていると、努力をしたり、緊張をしたりすることは減りますが、環境に適応できずに時代遅れになります。

また、成長することができません。



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