弊社が発行している月刊誌「商いは門門」の
表紙には、このようなことが書いてあります。
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継続は力なり
毎日、0.1%の成長で
1年で144%
3年で298%
5年で699%
10年で3837%の成長
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0.1%の成長は何となくわかったような気になりますが、「実際どの程度の成長なんだ」といわれるとまったく想像できません。
そこで、想像しやすいように時間に換算してみることにしました。
たとえば、1日8時間働くとします。 このうち0.1%は、8時間÷1000ということになります。
8時間=480分=28800秒ですから、28.8秒ということになります。
「わずか28秒で何ができるんだ?」と思った人もいるでしょう。
ですが、ここは考え方です。毎日28秒でできることとは何でしょうか?
たとえば、28.8秒あれば何人の人に挨拶ができるでしょうか?
人が多くいるようなところでは、10人以上に挨拶ができるでしょう。
また28秒あればちょっとした電話もかけられるはずです。
はたまた、LINEなどで部下への声掛けもできるでしょう。
この28.8秒の活動を毎日続けるのです。
大変に地道な活動ですので、ほとんどの人が馬鹿にしてやらないと思います。
ですが、人生が上手くいく、上手くいかない差なんて、このようなことが多いのだと思います。
このように目標や行動をとことん細分化していくことを「マージナル・ゲイン理論」と呼ぶそうです。最近知りました。
とことん小さな活動や小さな改善を積み重ねるのです。
すると、短期間で驚くほどの変化が生まれます。
イギリスの自転車プロチームが、名指導者ブレイルスフォードの指導のもと、この理論を取り入れたました。
過去100年間に1度しか優勝できなかった弱小チームが、わずか3年で金メダルを独占するチームに変わったというから驚きです。
その後、ブレイルスフォードは、新チームを作ってツール・ド・フランスへの挑戦を決めました。
彼は「5年以内に優勝を目指す」と宣言しましたが、あまりの無謀さに世間や評論家には嘲笑の渦だったそうです…。
ですが、わずか3年で優勝を成し遂げました。
これは、イギリスのスポーツ史上最大級の偉業と言われています。
これらはすべてマージナル・ゲイン理論を行ったからです。
この理論は、すべてのジャンルに当てはまります。先ほどは1日0.1%という設定にしましたが、1日1%に設定するとどうなるでしょうか。1日28.8秒ですから、4分48秒ということになります。
もし1日4分48秒の時間を新たな活動や改善に使ったとしたら1年間では大変な数字になります。
4分48秒あれば、お客様に進捗状況を報告したり、メールの返信を最速で行ったり、身だしなみを整えたり、笑顔の練習をしたり、ちょっとしたストレッチもできます。
1日1%改善活動を行えば、1年後にはなんと38倍も成長することができるのです。
天才ならともかく、凡人はこのくらい地味な方が合っているのでしょうが、事実は天才の方がこのくらい地味なことを継続しているケースがほとんどなのです。
むしろ、凡人の方が一発逆転のような劇的なことを考えていたりします…。
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