1年前から安芸高田市議会での石丸伸二前市長の様子をYouTubeでチェックしてきた野原広子さんという67歳の人がいらっしゃいます。野原さんが東京都知事選での政見放送や街頭演説について分析しています。そこで今日は、誰が一番上手いのか伝える技術についてわかりやすく解説します。
野原さんの知人の娘さんが、声優の学校に通っていて、なおかつ、娘さんは高校生の朗読全国大会で上位に入賞したたり、祖父の代から演劇一家として知られており、野原さんの知人も子どもの頃から滑舌やアクセントについて厳しく指導されて育ったそうです。
娘さん曰く、多くの政治家が「卓立法(たくりつほう)」を上手く使えていないと指摘したそうです。都知事選に立候補した候補者のなかで、石丸伸二さんは「何を言っているのか全然わからない」。蓮舫さんは「惜しい」と評価しつつ、ほかの政治家も上手ではなく、政見放送を聞けば聞くほど理解できなくなったということです。
そして、小池百合子都知事は抜きん出ているそうで、ニュースキャスター時代に話す技術を習得したのではないかと推測していました。
営業コンサルタントを24年もやっていますが「卓立法」という名前を聞いたのは、恥ずかしながらはじめてでした。そこで、「卓立法」を調べました。
卓立法とは、どの言葉を強調するかで、何を伝えるかを決める話法のことです。
どうやら、声優、ナレーター、アナウンサーなどの業界では専門用語として知られているテクニックのようです。営業コンサルタントは声や話し方をメインの商売にはしていないので知らなくて当然だったのです。
では、卓立法の4つのテクニックを紹介します。
1.声の大きさを変える
伝えたいポイントで声の大きさを変えるテクニックです。
声を大きくすれば言葉にインパクトを与えることができますし、
逆に小さくすることで相手の注目を集めることもできます。
2.声のトーンを変える
声のトーンやピッチを変えることで、明確な違いを出すことができます。
たとえば「ケーキを買いに行く」という文章で「ケーキ」だけを高く明るく表現すると、
何を買うのかが強調されます。
話題に合わせて声のトーンを変えると、内容をより効果的に伝えることができます。
3.間をつくる
強調したい言葉の前に一拍または半拍置いてから話すと、次の言葉がより際立って 聞こえます。また、聞き手の注意を引く効果もあります。
4.ゆっくり話す
特定の言葉や文章をゆっくり話すテクニックです。 たとえば、「あなたはだんだん頭が良くなる」という文章で、
「だんだん」をゆっくり話すと、少しずつ変化していく様子が効果的に表現できます。
これらのテクニックを意識的に使うことで、より効果的に情報を伝えることができます。 ただし、どこを強調するのか、聞かせたいのかを考えながら伝えることが重要です。
卓立法の習得にはトレーニングが不可欠です。
卓立法を身につけることで、あなたのコミュニケーション能力は確実に向上します。 卓立法を習得するしないでは、営業での商談も雲泥の差です。ぜひ取り組んでください。
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