「従業員満足度(Employee Satisfaction)」という言葉が使われるようになって10年近くが経とうとしています。
それ以前は「顧客満足度」がメインでした。
「従業員満足度」とは、従業員の満足度を表す指標のことを指します。
Employee Satisfactionを略して、「ES」とも呼ばれています。
従業員満足度に影響を与えると考えられる要素はいくつかありますが、
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●企業ビジョンへの共感
●企業の成長度合い
●自身の仕事の内容や仕事が社会に与える影響度合い
●業務を行う仲間や取引先などとの関係性
●仕事場の環境
●報酬や福利厚生といった待遇面
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などが代表的な要素です。
従業員満足度が上がると、従業員の士気が向上して、社内はもちろん社外にも多くの影響を与えます。 ======================================================= ●従業員は仕事をやらされてると感じず、自律的に働くようになり生産性が向します。 ●企業の社会的な評判も良くなり、採用活動へ好影響が期待できます。 ●自社への愛着や帰属意識が増すことで、顧客への対応レベルが上がります。 ========================================================
顧客満足度は、顧客第一に事業活動を行うことですが、それよりも従業員が満足すれば、おのずと顧客満足度も上がるというのが、従業員満足度の狙いです。
日立製作所が「幸福感と業績・生産性との相関関係を調査したそうです。
テレマーケティングの業務で調査したのですが、その結果、「幸福感」が「受注率」に影響していることがわかりました。
また、「幸福学の父」と称されているイリノイ大学心理学部名誉教授のエド・ディーナーらの論文によると、主観的幸福度の高い人はそうでない人に比べて創造性は3倍、生産性は31%、売上は37%高い傾向にあります。
さらに、幸福度の高い人は職場において良好な人間関係を構築しており、「転職率」「離職率」「欠勤率」はいずれも低いという研究データもあります。
カリフォルニア大学のソニア・リュボミアスキー教授も、「幸せな社員は、不幸せな社員より生産性が1.3倍高い」という調査結果を出しています。
一概に、「従業員満足度」と「幸福度」が同じだとは言いませんが、相通じるものだと思います。
従業員が幸福感を感じているから会社の業績がいいのか、会社の業績がいいから従業員が幸福感を感じるのかはわかりませんが、いずれにせよ従業員の幸福感と会社の業績は相関関係があることだけは確かです。
ただし、会社の業績がいいから従業員が幸福感を感じるということになると、会社の業績が悪くなると従業員が幸福感を感じないということになります。
会社の業績が原因ということですから、努力のやりがいがありません。
ところが、従業員が幸福感を感じているから会社の業績がいいということになると、従業員がより幸福感を感じるような努力をすることが可能です。
「企業は人なり」といいます。すべての事業活動の根幹は、人が意思決定をして、人が創造します。
機械やロボットが活躍している企業でも、その機械やロボットを選んだのは人ですし、オペレートするのも人です。 結局のところ、どんなに便利な世の中になろうと、最終的な意思決定は人です。
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