四文字熟語では、「一宿一飯(いっしゅくいっぱん))」「感恩報謝(かんおんほうしゃ)」「一言芳恩(いちごんほうおん)」などが有名です。 一宿一飯は、「一晩泊めてもらったり、一度食事を恵んでもらうことなどちょっとした恩義でも忘れてはいけない」という意味です。
感恩報謝は「恩を感じた人に最高の礼をもって報いること」、一言芳恩は「ひとこと声をかけてもらったことに恩を感じ、忘れずに感謝する」という意味です。
さらに、言わずと知れた著名人の感謝の言葉を紹介します。 パナソニック創業者の松下幸之助さんは「感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく」とおっしゃっています。
思想家の中村天風さんは「現在の生活の状態、境遇、職業、何もかも一切のすべてを、心の底から本当に満足し、感謝して生きているとしたら、本当にその人は幸福なのである。心が積極的になれば、たとえ人生に苦難苦痛があろうと、心の力で喜びと感謝に振りかえることができる」とおっしゃっています。
このように感謝というのは、幸せに生きるためには必須のようです。
いまさらながら感謝の意味を調べてみると「ありがたいと思う気持ちを表すこと。また、その気持ち。」とありました。 小林正観さんによれば、「感謝のほんとうの意味は、すでにいただいている幸せに気づくこと」だということです。奥深いですね。 さて、私たちは子どもの頃から親に「感謝しなさい」と言われてきました。 何の疑いもなく、感謝することが当たり前なんだと思ってきました。 どう考えても、感謝することが悪いわけありませんから…。
また、「ありがとう」を1万回唱えるなんて話を聞いたこともありますし、実際に1万回唱えた人も知っています。 その人曰く、特にこれといって何も変わらなかったと言っていました。 また私の母は晩年、人の顔を見れば「ありがとうございます」と言っていました。
ボケていたわけではないのですが、ありがとうございますと言うのが癖になっていたのでしょう。 ですから、本心で言っていたのかは不明です…。
先日、日本講演新聞で辻中公(つじなかくみ)さんの記事が載っていました。
辻中公さんは、やまとしぐさ伝承学師範で大和躾伝承学師です。
なにやら難しい肩書ですが、大和言葉や日本神話、所作法から、人としての土台となる5つのやまとの心(感謝、思いやり、尊敬、責任、信頼)を育む日常のしぐさの中の意味を伝え、本来の日本人の中にある「たおやかに凛とした」身も心も美しく輝くヒトを育て次世代につないでいくと共に、世界に通用する日本人を創出しています。
辻中さん曰く、感謝することも重要ですが、感謝されることを意識してくださいとのことです。 つまり、「ありがとう」と言われるようになることです。
言われてみれば、自分が「ありがとう」と感謝をするのは非常に簡単です。 自分で「ありがとう」と言うだけだからです。 ですから、一日何回もありがとうと言うことは可能です。 コンビニのレジでお釣りをもらったら「ありがとう」。 レストランでオーダーした料理を店員さんが運んできたら「ありがとう」。 同僚から仕事を手伝ってもらったら「ありがとう」。 つまり、手軽にできる感謝が「ありがとう」なのです。
ところが、人から感謝される、つまり「ありがとう」と言われるのは非常に難しいのです。相手のあることですから、コントロールすることができません。
ある本で読みましたが、「ありがとう」と感謝されることが多い人は、人生がおもしろいように良い方向に進むそうです。 お金もどんどん入ってくると言います。
「ありがとう」と言うよりも「ありがとう」と言われた方が効果としては100倍以上だということです。
また、常日頃から「ありがとう」と感謝されている人が、人生で行き詰まったりすることはないそうです…。
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