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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

手っ取り早く経営者感覚を身につける方法


最近、つくづく感じることがあります。

どんなにきれいごとを言おうと、ビジネスの世界は「お金」が一番重要だということです。これはビジネスの宿命です。どんなに素晴らしい「ミッション」「ビジョン」「バリュー」を掲げても、これだけでは人は動きません。これにお金が加わって、はじめて動く気になります。そこで今日は、お金と経営者感覚についてわかりやすく解説します。



先日、弊社発行のメールマガジン「社長の大学」に中小企業は採用難だという話を紹介しました。そうしたところ先輩経営者から返信のメールが届きました。そこにはこの経営者の娘さんのことが書いてありました。



娘さんはパン屋を経営しており、アルバイトが集まらないと相談がありました。

そこでこの経営者は850円だった時給を50円刻みで採用できるまで上げ続けなさいとアドバイスしたそうです。そうしたところ1000円で採用に結びつきました。福利厚生も何もないアルバイトですから1500円、2000円だって必要な労働力をジャストインタイムで採れれば安いものだと…。



採用できない経営者は750円しか払えないと決めつけていますと。

時給を上げることも採用する側の情熱のひとつです。つまり、採用できない企業は情熱が不足しているという結論でした。賛否両論あると思いますが、私は妙に納得しました。というのも、ビジネスとお金は切っても切り離せないものだからです。



愛知県のある企業では、社員たちが自分で決裁しているにも関わらず、赤字にはなりません。社員自らが考えて、自らが行動して、自らが評価します。3ヶ月に1回、昇給(降給)がありますが自己申告制です。また、自分たちでお金のやりくりをしています。この企業の経営者は、今までたくさんの社員教育をおこなってきたが、社員にお金のやりくりをはじめとしてすべてを任した方が数倍の効果があったと言っていました。



ポイントは、社員自らがお金のコントロールができるというところです。

給料が高いとか安いとかではなく、業績を良くすれば給与というかたちで自分たちに跳ね返ってくる、つまり、努力のやりがいがあるということです。ミション、ビジョン、バリューは、とても重要なことですが、これだけでは人は動かないということです。このほかにも、お金をコントロールする権限を与えることです。



よく「社員に経営者感覚を持ってほしい」という経営者がいますが、経営者感覚って一言でいえば「お金をどう使うか」です。自分の意思決定でお金を使わせずして、経営者感覚を身につけろなんていうのは都合のいい話です。ミッションだの、ビジョンだの、バリューだのを追求しても経営者感覚は絶対に身につきません。



「今月はお金が足りない、どうしたらいいのか考えて行動する」「今月は予想以上に利益が出たので、どう使おうか」「一人採用したので、粗利額を100万円増やす必要があるが、戦略を練らなければ…」「予定納税があるので、来月は1000万円必要だが現預金が不足している…」など、お金の話を避けて経営者感覚を身につけることは不可能です。



外国のあるメーカーは、業績の向上に応じてすべての従業員にボーナスを支給したそうです。1人1000~4000ドルだったそうですが、従業員は大変喜んだそうです。このメーカーの従業員の多くは、時給で働く人たちで貯蓄も余裕がありません。そうした従業員にと

っては、業績連動の報酬は大変ありがたい仕組みです。



これにより、あらゆる従業員のモチベーションを高めると同時に経営感覚を身につけることができます。今の日本の経営にはお金のことは経営者の仕事で、従業員の仕事ではないいう暗黙のルールがあるような感じです。




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