数字に対する意識が低い企業は、思っている以上に数多くあります。 意識が高いのは社長ばかりで、社長以外は数字に関して無関心という企業もあります。
そこで今日は、数字に対する意識の高め方についてわかりやすく解説します。
ビジネスに於ける数字意識とは、「売上」「粗利益」が代表的なものです。 営業に限れば、「見込集客数」「商談数」「見積り提出数」「受注数(失注数)」「客単価」などです。そして、忘れてはいけないものは、「時間」です。人生(命)は有限です。すなわち、人生=時間だといっても過言ではありません。どのようなことに、どれだけの時間を使ったのかで、人生の価値は決まります。
私たちは、明日も今日と同じように時間が流れると思っています。 もちろん、亡くなる日まではそうですが、いつ亡くなるのかは誰にもわかりません…。もしかしたら明日かもしれませんし、3年後かもしれません。つまり、人生は何ひとつ確約されたものはないということです。しかし、そういうことを意識するのは滅多にありません。
ビジネスに於いても時間は非常に重要な要素です。仕事は、いかにして正確に、いかにして速くおこなうのかが大事です。一見、正確さと速さは両立しないようですが、これができなければ利益を上げることはできません。プロフェッショナルは、これができる人です。
ビジネスに於いて、数字意識を高めるために、一番最初に取り組んで欲しいのが「時間」です。時間意識の乏しい人は、今おこなっている仕事をいつまでに完成させるのかが明確ではありません。ところが、時間意識の高い人は、仕事をやる前に「この仕事なら1時間で終わらせるのが目安だ」というように、「時間見積り」を算出します。間違っても、結果的に1時間で終わった、ということはありません。目標を設定して1時間で終わらせるという考え方です。
この時間見積りを意識するだけでも、仕事が効率的になります。
そして、時間見積りとリンクするのが売上です。業種によっては、目安となる1時間の売上が明確になっています。たとえば、1時間の売上は1万円が目安だとすれば、8千円の売上しかなければ、あなたのおこなっている仕事は2千円の赤字です。しかし、1万2千円の売上があるとすれば2000円の黒字になります。これが時間と売上の関係です。
このように考えると、事業を維持するためには1日最低いくらの売上が必要なのかも明確になります。そして、この売上を達成するためには、今の売上額がわからない限り難しいでしょう。たとえば、1日の売上目標が50万円のところ、午後3時で30万円しかなければ20万円が不足してることになります。残り時間でどうやって不足分の20万円を挽回できるかです。
もし、今日中に挽回できなければ、不足分をどうするのかを考えなくてはいけません。
これも、数字意識を高めることにつながります。なぜか、ほとんどの企業ではこの部分がオブラートに包まれており、日々ジャッジしません。1週間に1回の会議でチェックされ、来週はどうするんだと慌てて解決策を考え出します。これでは、後手後手に回ることになります…。
※業種によっては1日ごとにジャッジすることに無理がある場合もあります。 商談に時間がかかる高額商品などは、毎日、毎月の売上や利益目標よりも、3ヶ月ごとの
売上や利益目標が適切です。
ビジネスはあらゆることを数値化したり、見える化することによって、曖昧さや抽象がなくなりクリアになります。これが、数字意識を高めることになります。
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