最近、よく聞く言葉に「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」があります。
新型コロナウイルスの感染拡大で、一躍有名になった言葉でもあります。
以前からあったのでしょうが、社会環境とマッチしたいうところでしょうか。
そこで今日は、DX(デジタル・トランスフォーメーション)について、わかりやすく解説します。
先日、DXについて質問されました。
一体、どういったことのか教えてくれと…。
これに関しては、セットになる言葉があります。
それは、「デジタイゼーション」と「デジタライゼーション」です。
デジタイゼーションとはアナログを局所的にデジタル化すること、デジタライゼーションとはプロセス全体もデジタル化することを指します。
たとえば、デジタイゼーションは、フィルムカメラをデジタルカメラに変えることに該当します。
また、デジタライゼーションは、写真現像の工程がなくなり、オンライン上で写真データを送受信する仕組みに該当します。
デジタイゼーションよりもデジタライゼーションの方が広い概念です。
カメラがアナログからデジタルに変わったことと、その背後にあるインプットからアウトプットまでのプロセス、すなわち、フィルムを現像してプリントするアナログのプロセスがデジタル化によって、画像データをやり取りすることになったということです。
では、DXとは一体どういうことなのでしょうか?
デジタライゼーションによって、写真現像の工程がなくなり、オンライン上で写真データを送受信する仕組みが誕生しました。
その後、SNSを中心にオンライン上で世界中の人々が写真データをシェアすることができるようになりました。
つまり、写真データを世界中のと共有できるようになったということです。
DXにより、社会的な影響を生み出しのです。
これが、DXです。
デジタイゼーションやデジタライゼーションという、写真製造の分野でのイノベーションではなく、その結果、社会にどのような影響を及ぼしたかといういうことです。
ですから、デジタイゼーションやデジタライゼーションとレベルが違います。
ただし、DXは人によって捉え方が違います。
DXの提唱者として有名なスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によれば、「すべての人々の暮らしをデジタル技術で変革していくこと」と定義しています。
あらゆるものがデジタル技術と結びつき、その時点で思いもつかなかったことができるようになります。
IoTは、デジタル化とオンライン化によってもたらされた思いもつかなかったテクノロジーです。
このようなデジタル社会の到来をストルターマン教授はDXという言葉で2004年に予言していました。
今から16年も前のことです。
このようなことは、レコードがCDに取って代わり、CDから音楽データのオンライン販売になった時、固定電話が携帯電話に取って代わり、携帯電話からスマホに取って代わり、スマホを起点に私たちの暮らしは激変しました。
もし、スマホがなくなったら…。
きっと大騒ぎするでしょう。
スマホの中に、生きるために必要なデータをすべて詰め込んでいる人もいます。
このように、過去にもDXはあったわけで、今始まったことではありません。
DXを企業に当てはめると、デジタル化、オンライン化、AI、PRA、IoTなどを導入することによって、仕事のやり方、会社組織、企業文化などを変革し、市場優位性を確立することです。
この流れを止めることはできません。
これを加速させたのが、新型コロナウイルスであることは間違いありません。
この潮流はやがて、DX弱者を生み出すでしょう…。
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