「ちゃんと伝えたんだけどなぁ…」。
よくある話です。 相手に直接、仕事の指示を口頭でしたにも関わらず、 「忘れていた…」「間違った仕事のやり方をしていた…」なんていう話はよくあります。
本人は正確に伝えたつもりでも、相手にはほとんど伝わっていないのです。
そこで今日は、どうしたら正確に伝えられるのかをわかりやすく解説します。
誰しもが、伝えることの難しさを痛感したことがあるでしょう。 自分は伝えたつもりでも、相手には3分の1も伝わっていません。 そう思ってコミュニケーションを行った方が賢明です。
なぜ伝わらないのかその理由は、人間は忘れる動物だからです。 ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの発表した 「エビングハウスの忘却曲線」によれば、
人が何かを学んだ時…
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●20分後には42% ●1時間後には56%
●9時間後には64% ●1日後には67%
●2日後には72% ●6日後には75%
●31日後には79%
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忘れることがわかっています。
そして、どんなにプレゼンや伝えることが上手い人であっても、 伝えたいことの80%も伝わらないと言われています。
このように普通に伝えていたら、相手に伝えたいことは伝わらないということです。 これを回避するには、ポイントは2つあります。
ひとつは、伝えたいメッセージを極力シンプルにすること、 もうひとつは伝えたいメッセージは繰り返し伝えることです。 つまり、シンプルなわかりやすいメッセージを繰り返すということです。
間違っても、あれも伝えたい、これも伝えたいというスタンスでは、 情報は伝わらないということです。
ですが、世の中を見渡すとよくばりなメッセージが多いということです。 マーケティングの世界では、ワンターゲット&ワンメッセージが重要だと言われています。
ある書籍によれば、人間の脳は情報を処理する時、カロリーを消費します。 ですが、意味のないような情報でカロリーを消費するのを避けようと思います。
カロリーの消費=生存が危うくなるからです。
ですから、多くの情報を処理する必要がある時は、無駄な情報を無視するようになる というのです。
つまり、消費カロリーを抑えるために、情報を取捨選択します。 だらか、あれもこれもと情報を詰め込むと、すべての情報が伝わらなくなるのです。
それに加えて前述したように、人間は忘れるということと、 伝える人のスキルにもよりけりだということです。
このような理由から、極力シンプルなメッセージを繰り返し伝えることが重要なのです。 その結果、相手の脳に記憶されるのです。 これは、仕事の指示やプ商談のレゼンだけでなく、広告宣伝などにも該当します。
広告を1回出稿しただけで、反響が取れるなら苦労はしません。
もちろん、1回の広告で反響が取れるものもありますが、数回の広告で反響が 取れるようになるものもあります。 1回見ただけでは記憶されませんが、2回、3回、4回、5回と見ることで 記憶されることが大半です。 ところが、大半の広告は、そこまで見られないうちに反響がないと諦めてしまうのが 現実です。
ミッションやビジョンなども同じです。
ミッションが社員に浸透しないと嘆く経営者がいますが、 来る日も来る日も社員に伝えて、ようやく憶えてもらえる程度です。 伝えるということは、私たちの人生に於いて大きな意味を持っています。
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