私がコンサルタントとして独立してから、早いもので18年が経過しました。
長かったようで短い18年間でしたが、素晴らしいクライアントに恵まれました。
それだけは確かです。
弊社にコンサルティングを依頼するのは100%経営者です。
従業員から「ぜひ、コンサルティングをやってほしい!」というオーダーはありません。
経営者からの依頼ですから、もちろん会社の業績を伸ばしたいということがコンサルティングの目的です。
営業や商品開発に関わるコンサルティングの場合は、直接業績に関わりますから、この傾向は顕著になります。
どのようなコンサルティングであれ、最終目的は業績を伸ばすことです。
そのためのステップとして「組織の活性化」「マナー研修」「コーチング」などもあります。
また「マンネリを打破したい…」「保守的な社風をなんとかしたい…」など、非常に難しいコンサルティング依頼もあります。
マンネリや現状維持を打破するには、会社の文化や社風を変える必要があります。
文化や社風は、長い間に培ったものですから、一朝一夕には変わりません。
そして、小手先のテクニックなどではどうしようもありませんし、変えるにはそれなりに時間もかかります。
このようなコンサルティングを依頼する会社は、概ね業績は好調です。
また、従業員の方々も非常に真面目で、何をやらしてもそつなくできるといった感じです。
傍から見れば、無理にコンサルティングなどする必要もなく、このままでも十分だと思えます。
ですが、このような会社の経営者は違うのです。
何か物足りなさを感じているし、従業員にもっと成長してほしいと心底考えているのです。
おかげさまで弊社には、このようなコンサルティング依頼が年に1~2社あります。
非常にやりがいのある仕事です。
人間は成功したり、上手くいったりすると、現状維持や守りに入ってしまいます。
ですが、「Google」「Amazon」「Apple」などの企業は、絶えず自己革新を遂げています。
業績が悪いから、起死回生の新しい商品やサービスを開発するのではなく、ミッションを実現するためにそうしているだけなのです。
たとえば、アマゾンのミッションは、
「地球上でもっともお客様を大切にする企業であること」
「地球上で求められるあらゆるものを探し、発見でき、購入できる場を提供する」
「常にお客様からスタートし、お客様の立場でいろんなことを考える」
という3つです。
もっとわかりやすく表現をすると「買い物のストレスをなくす」ということでもあります。
だから「Amazon Dash Button」「ワンクリック注文」「Amazon Go」「Amazon Prime」「Amazon echo」などのサービスを開発するのです。
そもそも、ネットショップ自体が、買い物のストレスをなくす仕組みです。
また、GoogleもAmazonに似ています。Googleのミッションは
「世界の情報を整理して、あらゆる人が使えるようにすること」です。
言い換えれば、情報をわかりやすく伝えて、いかに早く目的を達せられるかということになります。
づすから「Google MAP」「G-mail」などのサービスも行っているのです。
AmazonもGoogleも、お客様視点で物事を考えているから、現状に満足することなく次々と新しい商品やサービスをリリースできるのです。
「もっとお客様に役に立ちたい!」という思想が、現状維持もマンネリも許さない企業体質となっているのです。
窮地を脱するため、新しい商品やサービスを開発するという発想だと、業績が良くなれば このような活動を止めてしまう可能性が大です。 一方、「もっとお客様の役に立ちたい」という発想であれば、ものすごい商品やサービスを 開発してリリースした後も、さらに上を目指して開発を継続できます。
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