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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

目からウロコのアメリカ式指導法とは?

「強い者が勝つのではなく、勝った者が強いのだ」という言葉があります。

これは、西ドイツのサッカー選手、皇帝フランツ・ベッケンバウアーが、1974年の題10回ワールドカップ決勝で語った言葉と言われています。



決勝は、ポジションにとらわれないトータルフットボールを掲げたオランダと開催国である西ドイツの一戦となりました。



選手が自由にピッチを駆け回り、全員が攻撃し、全員が守るオランダのスタイルは世界中の称賛を浴びました。

1次リーグと2次のリーグの6試合で得点14、失点1という圧倒的な強さで勝ち上がりました。

同じく決勝まで勝ち上がった西ドイツの分が悪かったようです。

きっと、オランダが優勝すうると思っていた人が多かったのでしょう。



先制点を奪ったのはオランダでしたが、その後は優勝を意識したのかなかなか追加点が入りません。

そうこうしているうちに、西ドイツが同点に追いつき、ゲルト・ミュラーが大会記録となる14点目のゴールでオランダを逆転しました。

そのままタイムアップして、西ドイツが優勝しました。



冒頭の言葉は、優勝後ベッケンバウアーが語りました。

一方、負けたオランダの主力選手であるヨハン・クライフは、「いくら技術に優れても、上には勝者がいる」と語りました。

対照的な2人の言葉ですが、ベッケンバウワーの言葉は、私の記憶に残りました。



さて、1992年のバルセロナオリンピックの競泳女子200m平泳ぎに出場した岩崎恭子さんを憶えているでしょうか? 

当時、岩崎さんは中学2年生でした。

オリンピック開催前までは、まったくメダルを期待されていませんでした。

本人も「決勝まで残れればいいと思います」と答えていました。



ところが、決勝まで進んだ岩崎さんは、当時のオリンピック記録2分26秒65で、金メダルを獲得したのです。

これには、全世界が驚きました。

そして、岩崎さんは優勝インタビューで、「今まで生きてきた中で一番幸せです」という言葉を残しました。



まさに、「強い者が勝つのではなく、勝った者が強いのだ」を体現しました。



ですが、その後の岩崎さんはパッとせず、若干20歳でスイマーを引退しました。

そして、23歳の時に海外指導者研修生として、1年間アメリカに行ったそうです。

そこで岩崎さんは衝撃を受けました。

アメリカの指導者と日本の指導者の違いです。



日本の指導者は、まず注意するポイントを挙げます。

それを指導の基準として、選手の問題点を指摘して修正していくそうです。

模範となるやり方があり、正確にできていないところを指摘して、できるようにするのが指導者の役割というわけです。



ところがアメリカは、まず選手の良いところを指摘して褒めます。

それから、問題点を修正していくそうです。

選手に関わる最初のスタンスが、日本とアメリカでは指導の考え方が真逆ということです。



さらに、決定的な違いを目のあたりにしました。



日本では指導者が「明日は何時に◯◯に集合してください。持ち物は◯◯と◯◯です。忘れないように」といった感じです。

ところが、アメリカでは指導者が集合時間や集合場所を連絡することはないそうです。

あくまでも、主役は選手です。



「明日は◯◯でレースがあるけど、何時にどこに集合したいいかな?」「持ち物は何が必要かな?」と、子どもたちに質問します。

そうすると、子どもたちはディスカッションを始めるそうです。

そして、自分たちで集合時間、集合場所、持ち物などを決めていくのだそうです。



これは、水泳に限ったことではないのでしょう。

とにかく、自分で考えるような環境をつくること。 無条件で上司が部下に教えていたら、いつまで経っても部下は自分で考えるようになりません。



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