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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

私たちの思考は画一化に向かっている


インターネットが登場してからの二十数年、私たちが日々受け取る情報は激増しました。

ホームページを見ていれば、大量の雑多な情報が表示されます。

興味がある情報も、興味がない情報も強制的に目に飛び込んできます。

有益な情報よりもノイズの方が圧倒的に多いのが現実です。



その結果、テーマやターゲットを絞り込んだ情報が好まれるようになりました。

理由は、効率的に情報収集できるからです。

そこで今日は、私たちの思考が画一化に向かっていることについて、

わかりやすく解説します。



ここ二十年の潮流として、

「ターゲットを絞り込め」「エッジを効かせろ」が合言葉のように言われてきました。

総合的に商品やサービス提供するのではなく、的を絞り込んで提供しろということです。

誰が聞いても納得できると思います。



知りたい情報を、欲しい商品やサービスを効率的に入手するには、

絞り込んだ情報・商品・サービスであることが重要だということです。



たとえば、単なる経営コンサルタントよりも、法人営業専門営業コンサルタントの方

が強みがよくわかります。

また、法人専門営業コンサルタントよりも印刷会社専門営業コンサルタントの方が、

さらにエッジが効いています。



このように、ターゲットを絞り込んでいくことで、訴求力が増してきます。

また、確度の高い見込客を惹きつけることが可能です。



ただし、市場に提供する商品やサービスは、ターゲットを絞り込むことが大切ですが、

アイデアを発想する時は、雑多な情報に身を任せた方が脳が刺激されます。

整理整頓や断捨離は、経営に於いて非常に大切な考え方ですが、

特に「毎日ほぼ決まった作業をする」「ルーチンワークをする」シーンに向いています。



整理整頓をしていない職場だと、ミスが多くなります。

製造業であれば、小さな部品を落とした場合、探すのが大変です。



ところが、アイデア発想をはじめとするクリエイティブな仕事の場合、

整理整頓や断捨離はかえって創造力を阻害することになる場合があります。

たとえば、作家や漫画家などは大量の本や雑誌を身の回りに積んでおく人がいます。



理由は、本や雑誌の背表紙が目に入っていることで、

アイデアが生まれる素地になることが多いからです。

つまり、自分の興味のある情報だけに囲まれていると、

吹っ飛んだアイデアを発想することが不可能なのです。

想定内のアイデアしか発想できません…。



テレビや雑誌を情報収集のメインにしていた頃は、

自分の興味のない情報や苦手な分野の情報にも触れていました。

ところが、インターネットやYouTubeが情報収集のメインになった今、

自分の好きな情報しか入手しなくなりました。



その結果、発想の幅がある人が激減したという人もいます。

これも、日本のビジネスや文化が低迷している原因のひとつだろうと推測できます。



今後、危惧されることは、あらゆる情報やあらゆる商品・サービスの画一化です。

発想の幅が狭い人ばかりが考えることになりますから、

マニアック度や専門性は増すかもしれませんが、

発想の枠を飛び出たような変態的アイデアは出にくくなるでしょう。



これを加速しているのは、ネットショップや動画や音楽のサブスクの

「この商品購入している人はこれも購入しています」

「これもおすすめします」と出てくるシステムです。



自分の購入履歴や利用履歴を分析して、好みのものを表示するのですが、

意外性はまったくありません。

似たようなものをすすめてくるだけです…。



このようにある意味、私たちは情報に支配されています。

ですから時には、好き嫌い抜きの雑多の情報に身を委ねることも必要です。

そうしなければ、発想の豊かさを身につけることはできません…。




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