顧客にもいろいろなタイプがいます。ですから時に営業マンは、注意が必要です。そこで今日は、営業マンが気をつけなくてはいけない顧客の一言をわかりやすく解説します。
営業マンが顧客の言葉に甘えてしまうということがあります。その代表的なものが、「急いでないから、いつでもいいよ」です。顧客にこう言われると、忙しい営業マンは、この仕事を後回しにしてしまいます。緊急度が低くなるので特に期限を設けませんので、優先順位はどんどん低くなります。これが落とし穴です。
私も経験がありますが、「急いでいない」と言われると、いきなり緊張感がなくなります。「時間ができたらやろう」「この仕事が終わったらやろう」という気持ちになってしまうこともあります。ですがこれでは、営業マンとしては失格です。
よくある話としては顧客から、「先日頼んだ仕事はどうなっている?」と催促されるパターンです。催促してくる人は氷山の一角で、本当は催促したくてもしない顧客の方が圧倒的に多いのが現実です。先日もある会社の経営者が、「急いでないから」と顧客に言われて、見積りの提出を3週間も放っといたら、その顧客は競合と契約していたそうです…。
このような話は珍しいことではなく、日常茶飯事です。ですから、顧客の「急いでないから、いつでもいいよ」は、信じてはいけません。「急いでないから」とか、「いつでもいいよ」は非常に曖昧な表現です。急いでないが、3日間の人もいれば、1週間の人もいます。いつでもが、1週間の人もいれば、1ヶ月の人もいます。
ですから顧客にこう言われても言葉通りに受け取るのではなく、通常通りのスピードで仕事を行うのが正解です。これは営業に限ったことではなく、仕事における鉄則です。クレームになる可能性が大ですから、気をつけましょう。
次は、「任せる」という一言です。顧客の中には、「あなたに任せる」と言う人がいます。これも真に受けてはいけません。このような人に限って、仕事に着手してから「あ~でもない、こ~でもない」と、注文をつけてきます。任せるとは口ばかりで、二度手間、三度手間になることが多くなるので注意してください。私も痛い目に遭ったことが何度もあります。
原因として考えられるのは、任せるという言葉の曖昧さです。任せるとは、「仕事などを他に委ね、自由にさせる」「相手の好きなようにさせる」「従う」とあります。正しい意味から考えると、「一旦、任せたのだから、後々文句をつけるのはルール違反だ」ということになります。ですが、顧客はそうは思っていません。
最終判断を下すのは、顧客である自分だと考えています。売り手と買い手の捉え方の違いがもたらすトラブルです。
そもそも、任せる範囲が明確でないので、このようなことが起こります。すべてを任せるのか、10工程ある仕事だとすれば、3工程までは任せてそれ以降については相談しながら進めるのか…。任せ方にもいろいろあります。
これば上司と部下との間でも起こります。上司は「任せる」と言って、部下に仕事の指示を出します。部下は仕事が完成すると上司の確認を取ります。ところが、様々な修正点を言われます…。
部下の言い分としては、「任せた」と言ったのだからいちいち文句をつけるなということです。上司の言い分は、確認までの仕事は部下に任せて、一切口出しはしなかったということです。これも、任せる範囲が決まっていないから起こるすれ違いです。このようなことはよく起こるので、注意してください。
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