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視覚情報で相手の認識が変わる!?


先日、NHKのBS放送を見ていると、ある科学番組で「プロテウス効果」というものを特集していました。たまたま見た番組だったのですが、思わず最後まで見入ってしまいました。そこで今日は、プロテウス効果についてわかりやすく解説します。



プロテウス効果とは、2007年にスタンフォード大学のジェレミー・ベイルソン教授のグループにより提案されていたものです。オンラインなどの仮想空間上のアバター(自分の分身となるキャラクター)の見た目が、ユーザーの行動に影響を与えるという理論です。



つまり、アバターの見た目が変わると、実際の行動や心の動きが別人のように変わるという、摩訶不思議な話です。参考までに、プロテウスはギリシア神話に出てくる海の神で、変幻自在に姿を変えられる力と予言力を持っているとされています。



私がNHKで見たのは、被験者がVR(バーチャルリアリティ)のゴーグルを着用しています。テーブルの上にはうどんが置いてありました。被験者はこのうどんを食べます。もちろん、うどんの味がします。当たり前の話です。ところがVRのゴーグルに焼きそばが映し出され、このうどんを食べると焼きそばの味がするのです!つまり、見た目が変わると私たちの感覚が変化するということなのです。これほどまでに見た目が与える影響は大きいということです…。半信半疑でしたが、このほかにもいくつかの実験をおこないました。



日本では東京大学の鳴海拓志准教授が研究を進めています。

たとえば、VR空間の中で、筋肉モリモリのマッチョなアバタをー使ったユーザーは、モノの重さを実際より軽く感じるそうです。つまり、アバターが変身することにより、振る舞いや心に変化が生まれること加えて、知覚にも影響する研究を発表しています。また、人のアバターだけではなく、ドラゴンアバターを使うと、高所への恐怖,落下に対する不安などが抑制されると報告されています。



そのほかにも、少し笑顔にしたり、声を少し高くすると、ブレスト時のアイデアが1.5倍も出しやすくなったりします。オンライン会議でも、相手の顔や声によって会議の雰囲気は変わりますし、相手に伝えようとするために身振り、手振り、リアクションがいつもより大袈裟になってしまうこともあります。



この効果は、相手に対してだけでなく、自分に対しても有効です。

昔から、笑っているから楽しくなる、泣いているから悲しくなると言われますが、表情を少し変えることで自分の感情も変えられるということです。自分の表情をコントロールすることによって、仕事のモチベーションや気持ちの切り替えが容易にできる時代になりそうな予感がします。



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■アインシュタインのアバターを使うことで認知課題の解決能力が上がった

■褐色肌のカジュアルなアバターを使ったときには、サラリーマン風のアバターを使う時に

 比べ、打楽器をよりリズミカルに叩けるようになる

■背の高いアバターを使うことで、交渉において強気になる

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以上のように不思議なことが、様々な論文などで報告されています。



さらに、白人が黒人のアバターを使うと、その後、黒人差別の意識が弱まったとされる論文もあります。つまり、アバターを通じて相手側の視点を経験することで、これまで抱いてきた価値感から解放され、相手への理解をより深めることができるということです。そのほか、医療へも応用ができそうです。プロテウス効果に注目してください。




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