どうしたら顧客を買う気にさせることができるのでしょうか?
ビジネスを行っていれば、これは永遠のテーマです。そこで今日は、なぜいか買いたくなる商品の共通点をわかりやすく解説します。
ヒット商品やロングセラー商品を分析した書籍はたくさん出版されています。
時流に乗った、時代のニーズを捉えたなど、ヒットする要因は様々です。そのなかで意外と語られていないのが「タイミング」です。人生はタイミングだと言った人がいますが、タイミング早かったために売れなかった商品は山のようにあります。
そして、もうひとつ語られていないことが、ヒット商品を開発する企業と儲ける企業は違うということです。
たとえば、かれこれ25年以上前に流行った「ルーズソックス」という商品があります。
当時、中学生や高校生の女子を中心に大ブームになりました。実はこの商品を開発した企業は大して儲けていません。巷でルーズソックスが売れているという情報を入手して、大量生産して通流させた企業が大儲けしたのです。やるせませんが、ビジネスとはそんなものです。
また、「浅漬けの素」も、地方の小さな企業が開発したそうですが、大手メーカーがそれに目をつけて大量生産して流通させて儲けました。このような事例は数多くあります。ヒット商品の闇の部分ですが…。
今日紹介するのは、「ペプシコーラ」の話題です。
先日SNSで「からあげ専用ペプシコーラ」が発売されたことを知りました。「からあげといえばビールだろう!」というオッサンのツッコミが入りそうですが、子どもたちはコーラを飲みながら、からあげを食べています。
それで気になるのは、従来のペプシコーラと何が違うのかということです!「所詮コーラはコーラ」と言ってしまえばそれまでですが、からあげ専用と謳うからには何が理由があるはずです。
ラベルには、「油ぎれさっぱり」「カロリーゼロ」と書いてあります。開発コンセプトは、コーラとからあげとの相性に着目し、からあげの風味を引き立てるコーラの味わいを目指して開発されたそうです。
まず、スッキリした味わいを実現するために、コーラの香りと甘さは控えめにしました。
そして、からあげの油っぽさが切れるように食物繊維を配合しているそうです。加えて、透明だということで、見た目は炭酸水といった感じです。味よりも色を透明にすることで、スッキリ感が味わえるような気がします。
SNSのレビューを見ると、コーラだけを飲むと甘く感じるそうですが、からあげと一緒にいただくとなぜか甘味を感じないとのこと。何個でもからあげを食べたくなっちゃうそうです。
これだけのことなんですか、「〇〇専用」にしてしまうと、なぜか注目され、なぜか一度試してみたいと思うのはなぜでしょうか?「カレーライス専用の米」「カレー専門のスプーン」「トロ専門の醤油」「たまごかけご飯専用の醤油」「オムライス専用のたまご」…。食べ物ばかりになってしまいましたが、やはり興味をそそられます。
「猫背専門の整体院」「5年以上腰痛で悩んでいる人専用の整体」なども訴求力があります!あなたの会社の商品やサービスも「○○専用」「〇〇専門」と訴求することはできないでしょうか?それだけで、訴求力が数倍~数十倍になります。
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