会社を辞めたくなる理由のひとつに「職場の人間関係」があります。 人間関係が上手くいかないと、仕事の質や量に大きな影響を与えます。
そこで今日は、職場の人間関係とその影響についてわかりやすく解説します。
人間関係といえば、上司と部下のトラブルが一番多いと思います。
最近ではパワハラも問題になりやすいトラブルです。
また、同僚であっても人間関係のトラブルはつきものです。
会社は生まれも育ちも違う人たちが集まって、チームとして仕事をする場です。
人間関係が上手くいかないと、当然仕事にも大きな影響が出ます。
私も経験しましたが、上司の機嫌が悪かったり、無理な仕事を振られたりすると
カチンときます。
このネガティブな感情が仕事の質と量に影響を与えるのです。
クリスティーン・ポラス著「礼儀正しさこそ最強の生存戦略である」という本には、
17の業界の800人の管理職と従業員を対象に行った調査が掲載されています。
著者は、無礼は無礼を生み、礼節は礼節を生むと言います。
つまり、無礼の悪循環を断ち切って、礼節の好循環を生み出すことで、
自分もチームも利益を得ることができます。
その調査によると、職場で誰かから無礼な態度を取られている人について
次のようなことが言えるとわかりました。
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●48パーセントの人が、仕事にかける労力を意図的に減らしている。
●47パーセントの人が、仕事にかける時間を意図的に減らしている。
●38パーセントの人が、仕事の質を意図的に下げている。
●80パーセントの人が、無礼な態度を気に病んでしまい、
そのせいで仕事に使うべき時間を奪われている…
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このように、無礼な態度をされた人は仕事にかける「労力」「時間」「質」を減らしたり、下げています。
人間だから当然のことです。
やはり、感情に左右されてしまうのです。
また、テルアビブ大学のアリー・シロムらは職業の様々に違う820人の大人を
20年にわたり、追跡調査しました。
勤務時間の長さ、仕事の負荷、与えられている権限、裁量の大きさなどは、
直接、寿命の長さには影響していていませんでした。
注目すべきは、ともに働く人たちの態度が「協力的」「友好的」かどうかでした。
また、職場に友好的でない人がいると、死亡リスクが高まることもわかりました。
たとえば、中年と呼べる年齢の会社員の場合、同僚が友好的でない人は友好的な人に比べ、調査期間だけで約2.4倍の人数が死亡していました。
つまり、友好的ではない人が組織にいると、命も縮めるということです。
憎まれっ子世に憚るという諺がありますが、この調査は友好的でない人が長生きをして、
友好的な人が短命だということなのかもしれません…。
中小企業の現実は、ある程度の仕事ができれば、友好的でない人でも
会社をクビになることは滅多にありません。
私は職業柄、社内で問題を抱える社員の対処について
クライアントの社長から相談をされることが時々あります。
社長たちは口を揃えて、当たり前のことを当たり前にできるようになってほしい
と願っていますが、容易ではありません。
このような調査結果を見ると、経営は組織と人の問題をいかにして解決するのかが
一番重要だということが理解できます。
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