
人間には考えられないような不思議な能力が備わっている。 しかし、その存在を目にすることも、実感することもない人がほとんどだ。私もそのうちの一人だが、超人的な能力があることがだけは信じたい。そこで今日は、人間に備わっている超人的能力についてわかりやすく解説する。
まずは、スタンフォード大学のジェレミー・ベイレンソン教授がおこなった実験を紹介する。被験者には2種類のVR(バーチャルリアリティ)体験が用意され、1つは街中を上空からスーパーマンのように自由に飛んで動き回れるVR体験。もう1つはヘリコプターの乗客として上空の窓越しから街を眺めるVR体験。
VR体験後、被験者に説明をしていた研究スタッフがわざとペンを床に落とす。 この時、被験者がペンを拾うのを手助けしようと動き始めるまでの時間を計測したところ、スーパーマンのように自由に飛んで動き回れる体験をした人とヘリコプター体験とでは明らかに反応が違った。 スーパーマンにような体験をした30人の平均時間は2.23秒、しかも手伝わない人は1人もいなかった。一方、ヘリコプター体験をした30人の平均時間は6.45秒で、6人は手伝うことをしなかった。
実験の結果から、VRによって自らがスーパーマン体験をした人たちは積極的に人助けをするようになり、バーチャルな世界での経験が現実世界での心の動きに作用したと結論づけた…。
このように、視覚情報を通じて異なる体験をすると行動が大きく変化する。
このような実験は数え切れないほどある。これを活用すれば、わたしたちは超人的能力を発揮できるのではと考えたが、素人の浅知恵なのか?
話は変わるが、「多重人格障害」という、幾つもの人格や幾つもの顔を持っている人がいる。最近では「解離性同一性障害」とも言う。これは、まず主人格がある。しかし、もの凄く辛いことがあり、主人格では耐えられなくなると代わりに耐えてくれる別の人格が出てくる。
面白いことに、そのことを主人格は記憶しておらず、つまり、交代した人格が出てきたときの記憶を主人格は持っていない…。ところが、交代した人格は主人格の行動や考えていることまで、つぶさに観察しているというから驚きだ。また、27人格とか、32人格という人もいるらしいが、一体どうなっているのだろうか?人間は本当に不思議だ。
しかし、おもしろいのはここからだ。
たとえば、主人格は40代後半の女性だとする。もちろん老眼鏡をしている。ところが、交代した人格の中に15歳ぐらいの少年がいると、その人格が出てくると、なぜか老眼鏡がいらなくなる。現実ではあり得ないことなのだが、これは紛れもない現実だ。
さらに、ほかの人格が出てきたとき、元々は右利きであるにも関わらず、左利きになってしまうこともあるという。主人格は右利きであるのに、同じ身体でも別人格は左利きになってしまう…。理解に苦しむ。また、交代人格の中には、主人格が学んだことも勉強したこともない外国語を話せる場合もあるらしい。
これらは、医学者たちが不思議に思うくらい医学上にの謎と言われている。 同じ身体でも、どうにでもなるということだ。そう考えると、老眼であることは自らが作り出した錯覚ということになる。人格が変われば身体的能力を変化させることができる能力を人間は持っていることになる。これを超人的能力と言わずして何と表現すればいいのだろうか?
役者は役柄によって、人格も態度も容姿も変える。だとすれば、超人的能力を発揮させるスイッチはオンにならないのかという疑問を抱いたが、多重人格障害は役者とは違い、意図的になっているものではない。いずれにせよ、人間には解明できない不思議な力が備わっていることだけは確かのようだ。
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