足で稼ぐ営業が効果のある理由
- 社長の大学★長谷川博之
- 2024年12月6日
- 読了時間: 4分
お笑い芸人から起業家へと転身し、様々な事業で成功を収めている西野亮廣（にしの・あきひろ）さんの「X」での投稿が話題を呼んでいます。彼の指摘によると、経営の相談に来る起業家の99％が、ドブ板営業を避けているそうです。
一方で、成功している起業家は例外なくドブ板営業を実践しているとのこと。これは、私たち営業に携わる者にとって、非常に示唆に富む観察だと言えるでしょう。そこで今日は、ドブ板営業についてわかりやすく解説します。
なぜ多くの人がドブ板営業を避けるのでしょうか？
その理由として、面倒くさい、時間がない、センスで勝負したいなど、様々な言い訳が挙げられます。しかし、これらの言い訳の裏には、実は「恐れ」が隠れているのではないでしょうか。顧客と直接向き合うことへの恐れ、断られることへの恐れ、自分の商品やサービスに自信が持てない恐れ。
そこで、ここで立ち止まってみましょう。
営業の本質とは何でしょうか？
それは、顧客のニーズを理解し、そのニーズに最適なソリューションを提供することです。そして、その理解を深め、信頼関係を築くには、顧客と直接向き合うことが不可欠なのです。
ドブ板営業は、まさにその機会を提供してくれます。
顧客の生の声を聞き、表情を読み取り、本当のニーズを掴むことができるのです。これは、どんなに優れたマーケティング戦略やデジタルツールでも代替できない価値があります。
確かに、ドブ板営業は簡単ではありません。
時には断られ、時には厳しい言葉を浴びせられることもあるでしょう。しかし、そこから学べることも多いのです。なぜ断られたのか、どこに改善の余地があるのか、そういった貴重なフィードバックを得られるのがドブ板営業の強みです。
また、ドブ板営業を通じて築いた関係性は、長期的な信頼関係へと発展する可能性が高いです。一度の取引で終わらず、リピートや紹介へとつながっていきます。さらに、ドブ板営業は自社の商品やサービスへの理解を深める絶好の機会でもあります。顧客の反応を直に感じることで、自社の強みや弱みを明確に認識できるようになります。これは、商品開発やサービス改善にも大きく貢献するはずです。
もちろん、ドブ板営業だけがすべてではありません。
デジタルマーケティングやSNSの活用など、様々な手法を組み合わせることが重要です。
しかし、その土台となるのは、やはり顧客との直接的なコミュニケーションなのです。
最後に、西野氏の言葉を借りれば、成功している人は「息をするように」ドブ板営業をしているそうです。つまり、特別なことではなく、日常的な活動として取り入れているということです。明日からでも、ドブ板営業に挑戦してみませんか？最初は不安かもしれません。
しかし、一歩踏み出せば、新たな可能性が開けるはずです。顧客との対話を楽しみ、そこから学び、成長していく。そんな姿勢が、あなたのビジネスを次のステージへと導いてくれるでしょう。
また、ドブ板営業は、決して古臭い手法ではありません。
むしろ、デジタル時代だからこそ、その価値が再認識されているのです。今こそ、原点に立ち返り、顧客と向き合う勇気を持ちましょう。そこに、ビジネスの成功への王道が待っているはずです。
あの堀江貴文さんも、起業当初は自ら飛び込み営業を繰り返していたという話は有名です。彼らは決して、楽をして成功したわけではありません。泥臭くても地道な努力を継続したからこそ、今の成功を掴み取ることができたのです。「面倒くさい」「時間がない」「センスで顧客を掴みたい」…。そんな言葉が頭をよぎったとしたら、あなたは今、自分の「甘え」と向き合わなければなりません。
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