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AIタレントの登場で広告・CM業界が一変?!


いよいよ本格的に生成AIが、私たちの仕事を奪っていきそうな気配だ! これまでも兆候はいたるところで起きていた。そこで今日は、AIが私たちの仕事を奪うことについてわかりやすく解説する。



2023年10月4日の日経新聞に「中国の配膳、ロボット大手プードゥ・ロボティックスが海外で販売攻勢を強める」との記事が掲載された。人手不足や人件費上昇を背景に、日本を含む先進国で需要が高まっている。



中国で2024年~25年に2つの工場を新設して、生産能力を現在の3倍に高めると言う。 プードゥは2016年に創業し、2022年の売上高は約150億円で、現在、未上場だが企業価値が10億ドルのユニコーン企業だ。主要製品は飲食店向けのロボットで、料理をトレーに乗せて、客席まで運ぶ。中国では、火鍋のハイディラオ、ヨーロッパではバーガーキングやケンタッキーフライドチキンなど有名企業がクライアントだ。日本では2022年末までに、すかいらーくホールディングスのガストなど約2100店舗に3000台を納入した実績もある。



そして、注目すべきは、サービスロボットの世界市場だ。 2018年は100億ドル強だったものが、2023年には約350億ドルに拡大する予測だ。市場の3分の1を中国が占めている。プードゥはサービスロボットの中国シェアで第2位で23.2%、第1位はキーンオンの60.4%だ。この分野でも日本は大きく出遅れているのが現実だ。



今回プードゥが工場を増設する目的は、ホテルのルームサービスを運搬するロボット需要への対応だ。プードゥの日本への納入台数は約7,500台で、飲食店向けロボットの日本でのシェアは首位となっている。日本の飲食業に於けるサービスロボットの導入は、主に人材不足が原因だ。だから、今働いている人間の仕事を奪ったというカタチとは違うが、結果的にそうなった。



そして、10月上旬に衝撃的なニュースが流れた。

伊藤園が「お~いお茶 カテキン緑茶」のテレビCMにAIタレントを起用したと言うのだ。AIタレント事業を手がける企業「AI model」が、自社のAIタレントが採用されたことを10月3日に公表した。テレビCMに登場するAIタレントの名称は明らかではないが、CMはテレビのほか、伊藤園の公式YouTubeチャンネルでも公開されており、本物の人間と見分けがつかないレベルに仕上がっている。私も見たが、これは凄いの一言だ。



「AI model」については、以前本誌でも紹介したが、AIタレントが登場するテレビCMはこれが日本初だということだ。広告やファッションなど、様々な業界のコスト削減に貢献できることは確かだ。タレントやモデルを使った時のコストもバカにならない。



また、伊藤園はテレビCM以外にも生成AIを積極的に活用しており、パッケージデザインはプラグが提供する「商品デザイン用の画像生成AIサービス」のパイロット版が生成した画像を参考にして、人間のデザイナーが完成させている。時代は、大きな曲がり角に来ている。



AIタレントがテレビCMに出演するということは、この動きはどんどん広がるだろう。 ネット広告で使われている画像は、AIが多いので疑ってかかった方が賢明だ。また、タレント事務所も大変だろう。AIタレントに取って代わられる可能性が大だ。何しろ人気タレントはギャラが高額だ。メディアの世界も出演者のパラダイムシフトが起こりそうな予感がする。ジャニーズ問題などもあり、荒れている芸能界にAIタレントは一石を投じるかもしれない。




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