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社会問題を解決するピリカという企業!


先日、日本講演新聞で「株式会社ピリカ」という企業を知りました。

ピリカは科学技術の力であらゆる環境問題を克服することを目指す会社です。そこで今日は、ピリカについてわかりやすく解説します。



私がピリカに注目した理由は、事業のユニークさにあります。

代表の小嶌不二夫(こじま・ふじお)さんは、子どもの頃に読んだ本の影響で環境問題にすごく興味を持っていたそうです。大学院では、研究設備、パソコン、電気などを勝手に使ってピリカを立ち上げました。現在は専門家も含めて約50人のメンバーが在籍しています。



さて、私が注目しているピリカの事業は、大きく分けて3つあります。

そのすべてがゴミの流出対策に関わることです。



1.ゴミ拾いSNS「ピリカ」

これはゴミ拾いの世界におけるTwitterやFacebookのようなSNSです。 街中でゴミを見つけて拾ったら、そのゴミをスマホで撮影して写真やコメント、拾った場所などをピリカに投稿します。いいねボタンの代わりにありがとうボタンがあります。このサービスは世界110ヶ国以上で使われており、累計2億個以上のゴミを回収してもらっています。



ここからが面白いところなのですが、ピリカに投稿されたゴミの写真や情報から、どのブランドのどの製品が、どこにポイ捨てされているのかデータを収集しているのです。売れている製品ほどポイ捨ての数も多い傾向にあるそうです。



その一方で、すごく売れている製品だけどあまりポイ捨てされてない製品や、あまり売れていないけどすごくポイ捨てされている製品もあります。なぜこのようなことが起こるのかまだ原因は定かではありませんが、これを追求していくことがポイ捨てをさせないことに繋がります。



2.ポイ捨てゴミや歩きタバコの分布と深刻さを調査する「タカノメ」

このサービスは、道路をスマホで撮影し、動画に映ったゴミの種類や数量を画像解析技術で読み取り、ゴミの分布図を作成します。ゴミの多い場所と少ない場所を明らかにすることで、清掃予算の配分や清掃ルートの最適化につなげています。森の中や山の中のポイ捨てゴミよりも、道路に落ちているポイ捨てゴミの方が海に流れやすい構造になっているとのことです。ですから、いかにして陸上でのポイ捨てを少なくするのが課題ということです。



3.独自に開発したマイクロプラスチック流出調査装置による調査サービス「アルバトロス」

マイクロプラスチックは直径5mm以下のプラスチックで、飲料や食物を通じて人体をはじめ、生物の体内に取り込まれやすいのでリスクが高いと言われています。これまでは船で網を引き、そこに溜まったゴミを調査する方法が一般的でしたが、狭い場所や浅い川では船が使えないことから調査が進んでいませんでした。



そこでこの問題を解決するために開発したのが、安価で小型などこでも調査できる「アルバトロス」という装置です。国連をはじめとして、世界中の企業や団体でもアルバトロスを使った調査が実施されています。



この3つの中でも、一般消費者が参加できる「ピリカ」と「タカノメ」がおもしろいと思いました。このような企業の存在を知るのが初めてだったこともあり、衝撃を受けました。社会問題の解決を目的とした民間企業も今後は増えてくると予想されます。ぜひ参考にしてください。

この記事は日本公演新聞2022年2月14日号を参照にさせていただきました。




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