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衰退産業のブルーオーシャン戦略!


最近ではめっきり聞かなくなりましたが、「ブルーオーシャン戦略」という言葉があります。ブルー・オーシャン戦略とは、従来存在しなかったまったく新しい市場を生み出すことで、新領域に事業を展開していく戦略のことです。



新市場を創造することにより、他社と競合することなく事業を展開することが可能になるのが最大の特徴ですこの概念は、W・チャン・キムとレネ・モボルニュによって提唱されました。そこで今日は、衰退産業のブルーオーシャン戦略についてわかりやすく解説します。



今から16年前に「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する」という本が出版されました。これは前述のW・チャン・キムとレネ・モボルニュの共著です。当時、大ヒットしてブルーオーシャン戦略という言葉はビジネスの現場で当たり前のように使われるようになりました。



また、ブルーオーシャン戦略のわかりやすい事例として、「シルク・ドゥ・ソレイユ」「QBハウス」「イエローテイル」「Wii」「ワークマン」などが代表的な事業や商品です。



ブルーオーシャン戦略の真逆であるレッドオーシャン、つまり、競合が数多く血みどろの戦いをおこなっている分野に「書店」があります。リアル書店は、アマゾンをはじめとしたネット書店に市場からはじき出されようとしています。また、差別化が難しい業種でもあります。



ここで注目してほしいのが、堀江貴文さんの「やりきる力」に紹介されているブルーオーシャン戦略の事例です。堀江さんの手掛けている「SHIBUYA PUBLISHING&BOOK SELLER

S」というリアル店舗あります。内装は徹底的にハイセンスにこだわり、カルチャーやビジネスなど、多彩な分野の先端を捉えた新刊を揃えている書店です。蔦屋書店などよりも少し早く開業した、おしゃれ書店の先駆け的存在です。



ここは、本を売るだけではなく、店舗の裏に月額制のシェアオフィスを組み合わせており、本に囲まれたスペースで仕事したいという、意識の高い顧客のニーズを満たしています。また、おしゃれな内装がファッション誌や女性誌からも人気で、撮影スタジオとしても、度々利用されています。



さらに、本に囲まれた空間を活かして、セミナーや限定のスナック、トークショーなど、集客イベントでも収益を上げています。そのほかにも、レンタルボックスや雑貨販売でも一定の儲けをキープできているそうです。



堀江さんは、書店ビジネスはすべての販売ビジネスの中でもレッドオーシャンにあり、近年は衰退産業とされているが、決して負けが決まっているわけではないと言っています。リアルスペースを活かしたブランド戦略の構築で収益は上げられるし、本を売る以外にお金を落としてもらえる方法を考え抜くことで、結果は出せると豪語しています。



レッドオーシャンの中でも、ブルーオーシャンを見つけることは不可能ではなく、考えて、考えて、考え抜けば活路は見え、「SHIBUYA PUBLISHING&BOOKSELLERS」はコロナ禍の前に、 黒字経営に乗せることができたそうです。書店は本を売るだけの場所ではなく、書店の価値を普段から本を読んでいる比較的知的レベルの高い人たちが集まる場所であると再定義したのが成功のポイントです。



書店経営者のほとんどは、「書店経営では儲からない」と言っています。

これは古くから業界全体が自分たちを守る制度に甘え続けていたからでです。これは書店ビジネスばかりでなく、どんなビジネスにも通じる考えです。従来の仕組みを再定義して、新しい価値を創造すれば、どんなビジネスでも活路はあります。




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