音楽の世界 激変は確実!
- 社長の大学★長谷川博之
- 2024年6月30日
- 読了時間: 4分

AIの進歩でクリエイターの仕事のやり方が根本的に変わることが決定的だ。
グラフィックデザイナー、Webデザイナー、映像クリエイターは、既に多くの仕事がAIに奪われている。そしてここにきて、音楽も同じことが起こりつつある。そこで今日は、AIの音楽創作についてわかりやすく解説する。
今年2月の出来事だった。私は、大変な衝撃を受けた。
「Suno(スノ)」という音楽生成AIを使った架空のロックバンドによる架空のコンセプトアルバムが発表されたのだ。これをAIで生成したのは「松尾公也」という人だ。彼は2月27日の11時30分頃、ChatGPTにこう指示を出した。「ロックのコンセプトアルバムを作りたいので、12曲のタイトルと歌詞、そして曲調、それぞれ英語で記述して」。
するとChatGPTは、12曲の概要を作った。
12曲のそれぞれには、曲のタイトル、曲調、歌詞の一部が記述されている。そして、それぞれのタイトル、音楽スタイル、コンセプトをもとに、歌詞は別途考えさせて、それをSuno V3 Alphaに入力した。12曲を1曲ずつ作っていくが、音楽スタイルの指定が的確なおかげでできあがった楽曲の完成度はなかなか高かったという。
こうして12曲が完成した。
そして、できあがったものをビデオにまとめ、歌詞はそれぞれの楽曲から吐き出したMP4ファイルをそのまま流用したという。さらに、アルバムカバーもChatGPTにプロンプトを考えさせて、画像生成AIで作った。
次に、このアルバムを演奏している架空のバンドを考えた。
バンド名は「The Midnight Odyssey(ミッドナイトオデッセイ)」という名前だ。2015年結成された5人組のロックバンドで、深みのある歌詞と独特のメロディックアプローチで知られており、リスナーを魅了してきた。
彼らの音楽スタイルはプログレッシブロックとアートロックの影響受けており、神秘的で叙情的な要素を取り入れたサウンド特徴としている。2022年、才能ある女性シンガーの加入により、バンドの音楽的範囲はさらに広がった。「The Odyssey of Echoes(ザ・オデッセイ・オブ・エコーズ)」は、この新しい編成でのはじめてのスタジオアルバムであり、バンドの成長と進化を示す作品になっている。
そしてメンバーは、ジェイク・ハーパー(リードボーカル&ギター)、リリー・フォード(リード・ボーカル&キーボード)、エリオット・スミス(リードギター)、マイヤ・チャン(ベース)、リアム・オコナー(ドラム)の5人編成だ。驚くことにこの5人のメンバーの集合写真まで掲載されている。
次は、このアルバムの解説、いわゆるライナーノーツもAIが作った。
さらに、ミュージックビデオも作成していたというから驚きだ。なんとこれだけの作業を
わずか4時間で仕上げている。
■音楽の作り方が決定的に変わる。
架空のロックバンドのコンセプトアルバムを丸ごとAIで作れてしまいました(CloseBox)
↓↓↓↓↓↓↓↓
驚異的なスピードだ。これを人間が創作するとなると何ヶ月、下手をすると1年以上かかってしまう。こうなると音楽の創作、バンド活動など、音楽の仕事そのものが根本から揺るがざるを得ない…。
いまから40年前、Macが登場して演奏がコンピュータの打ち込みでできるようになったとき、多くのスタジオミュージシャン(今や死語)の仕事が激減した。そして、スタジオミュージシャンは有名アーチストのバックバンドに活路を見出した。それまで、バックバンドは一流スタジオミュージシャンではなく、名も知られていない凄腕ミュージシャンたちの牙城だった。しかし、そこに一流スタジオミュージシャンたちが割り込んできた。
ちょうどその頃、一流スタジオミュージシャンたちがバンドを組んでレコードをリリースしたり、ライブ活動を本格化させた時期だ。今から考えれば、スタジオの仕事が激減したので、こうするしか活路を見いだせなかったのだろう…。
今回は当時よりも広範囲にわたって影響が出ることは必至だ。
架空のバンドや歌手で、音楽市場は成り立つことも考えられる。ライブはどうする?と突っ込まれそうだが、そこもAIとVRで何とかなるだろう。AIの進撃はこれからが本番だ。
新人・若手営業マンのバイブル『60秒で学べる営業スキル大全集』発売中!
営業マンの課題を解決するトピックが360個あります。
ひとつのトピックは60秒以内で読むことができます。
●株式会社リンケージM.Iコンサルティングのオフィシャルメルマガの登録はこちら。
●YouTube「商いは門門チャンネル」の登録はこちら。
●社長の大学LINE公式アカウント! 経営に関する質問ができます! フォローはこちら!
Commentaires