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集中力を高める方法


私は子どもの頃、母から落ち着きがないと言われていた。

今から考えると、落ち着きのある子どもはいるのだろうかと思うが、当時はそんなことなど思うわけもなく、自分は落ち着きのない子どもだと信じた。



大人になってから、自分を落ち着きがないと感じたことは滅多にないが、傍から見たら落ち着きがない人間なのかもしれない。落ち着きがないとは、集中力がないとも言える。集中力は、何かを成し遂げようと思ったら、必須の能力だといえる。そこで今日は、集中力についてわかりやすく解説する。



集中力とは、人間が意識的に注意を集め、一つの特定のタスクや活動に向けて心や思考を集中させる能力を指すが、外部の刺激や誘惑に左右されず継続的に取り組むことができる能力も含んでいる。集中力が高い人は、長時間にわたって集中して作業を進めることができ、課題に取り組む際は高いパフォーマンスを発揮することができる。一方、集中力が低い人は、すぐに気が散ってしまったり、他のことに興味を持ってしまったりする傾向がある。



様々なタスクを抱えていたり、忙しかったりすると、必然的に集中力が途切れる傾向にある。あれもしなければいけない、これもしなければいけないと、強迫観念にかられてしまうからだ。しかし、冷静に考えてみれば、そういう時こそ、集中力を高めてスピーディに仕事をすることが重要なのだが…。



では、集中力を高めるには、どうしたらいいのだろうか?

東京大学薬学部の池谷裕二教授が株式会社ベネッセコーポレーション協力の元で行った「勉強時間による学習の定着・集中力に関する実証実験」によると、「休憩をはさんで15分×3(計45分)」勉強を行ったグループの方が、「連続して60分」勉強を行ったグループよりもテストの点数が高いという結果が出た という。



この結果から、長時間勉強するよりも短時間で集中して勉強した方が高い成果が出ることを表しています。これは仕事に置き換えても同様で、集中力の高さが業務効率に影響を与えると言える。



そもそも集中力とは、ひとつのことに気持ちや注意を向けることで発揮できる能力だから、集中力を高めて仕事をしたい時にはシングルタスク、つまりひとつの業務に注意を向けることが重要だ。多くの業務を一度にこなすマルチタスクは、気持ちや注意が散漫になってしまうため、集中力を発揮できなくなってしまう。



また、視覚や聴覚を刺激されることも、集中力が途切れる原因になる。そのため、視覚や音も遮断できるスペースで業務を行うのも集中力を高めるのに有効だ。



スティーブ・ジョブズは、社内の優秀なチームから最大限の力を引き出すには、彼らの集中力を高めることが不可欠であることを、よく理解していたという。そのために彼らのマインドを曇らせたり、インスピレーションやイノベーション、意欲を削いだりするものを排除する必要があることもよく知っていた。



スティーブ・ジョブズが「スクリーム・セラピー(絶叫療法)」と呼ばれるものを実践していたのもこの考えからだという。また、ジョブズの師匠であるビル・キャンベルは、書籍「1兆ドルコーチ」でジョブズと過ごした時間を含む、キャンベルのエピソードが紹介されている。



ジョブズは、「今、気になっていることは?」と会議の冒頭でチームに問いかけることでチーム全員を会議に集中させていた。簡単なようだが、これを実行している人は多くないだろう。少ないとも私は、そんな質問をされたこともしたこともない。



人間は自分の胸の内にあるものを吐き出すことで、より目の前のことに集中して、実質的に会議に集中することができる。でなければ、会議に出席しているにも関わらず、その気がかりなことに気を取られて注意散漫な状態で、会議には参加できていないことになる。




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