仕事はスピードと質どちらが大切か?

仕事は、「スピード」が大切か、それとも「質」が大切か?

その人の仕事に対するスタンスを知る上で、スピードを大切にする人なのか、それとも質を大切にする人なのかは重要な判断要素です。

あなたは、どちらに重きを於いて仕事をしていますか?



南宋の政治家であり、学者であった謝枋得(しゃぼうとく)が編集した書に、「文章軌範」というものがあります。

その中の一節に、「巧遅は拙速に如かず(こうちはせっそくにしかず)」という言葉があります。



「巧遅」とは出来栄えはいいが、完成するまで時間がかかるということを指します。

逆に「拙速」とは出来栄えは拙いが、すぐに完成することを指します。

そして、「如かず」は及ばないという意味があり、全体で出来がよくて遅いものは、下手だが速いものに及ばないということを表しています。



また、孫子の兵法から生まれた慣用句で「兵は拙速を尊ぶ(へいはせっそくをっとぶ)」という言葉もあります。

これは、作戦に多少の不備があっても、すばやく戦いを起こすことが大切という意味です。

先程の「巧遅は拙速に如かず」にも通じるものがあります。



このように、スピードを重視する考えは、多くの偉人や著名人が言っています。

また、成功者と呼ばれる経営者もスピードを重視した経営を行っているケースが多いように感じられます。



とはいうものの、クライント先の社員、私の知人などを見渡してみると二分されます。

2017年4月にマイナビ学生窓口が行った調査があります。

社会人の男女275人を対象に、仕事は「速いけど雑」または「遅いけど丁寧」のどちらを目指すべきかをアンケート調査したものです。



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●速いけど雑・・・・・59人(21.5%)

●遅いけど丁寧・・・ 216人(78.5%)

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正直なところ、圧倒的に「遅いけど丁寧」を目指す人が多いのに驚きました。



よくよく考えてみると、職種によっても考え方が違います。

たとえば、自転車を製造している人がいます。

速く造れるのはいいが、組み立てが雑で事故の心配があるようではクレームになります。

ですから、このような場合は、製造が遅くても丁寧に造らなければいけません。

でなければ、検品で引っかかりやり直しが発生しますし、検品の人材を増やさなければいけません。

完全な二度手間、三度手間になります。



ただし、製造の場合、スピードを取るか質を取るかの選択は起こりにくいかもしれません。経験の浅い人ならば、「速く作業をやると雑」「遅く作業をやると丁寧」ということはあり得ますが、ある程度の経験を積むと、スピードと質の共存が可能です。

ですから、速いけど丁寧な仕事ができます。



一方、商品開発のアイデアや企画書を作成する場合は、スピードが命だといっても過言ではありません。

このような仕事は切り口や視点が勝負なので、素早く明文化したり、カタチにすることによって、ブラッシュアップする時間が豊富に確保できます。

ですから、最初は50点でも十分です。

ブラッシュアップのための議論を重ねれば、質はどんどん上がっていきます。

また、トレンドに乗っかるような商品やサービスは、とにかくスピードが勝負です。

ですから、いかに速くカタチにできるかが最重要課題です。



このように、職種によって、スピードと質の捉え方は異なりますが、単純に二者択一では仕事になりません。

どちらも大切な要素なので、連動していうことを考慮して仕事に取り組むことが大切です。



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