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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

「働き方改革」と声高に叫ばれていますが・・・

更新日:2020年1月16日

「仕事の効率化」「残業の減少」「職場環境の快適化」など、「働き方改革」は耳障りのいいことを謳っています。 政府が目指しているような「働き方改革」ができれば一番いいのでしょうが、そう簡単にはいきません。

残業を減らしてしまうと、現在の仕事量をキープできない企業もあるでしょう。

また、残業代をあてにしている社員もいることは事実です。 残業を減らされると生活がままならないという社員もいるのです・・・。

働き方改革は、このような切実なことを無視しています。 仕事の効率化はわかりますが、それによって失うものも多くあるのです。

たとえば、やる気満々で、仕事が好きで好きでしょうがない人の意欲やモチベーションを削ぐことになります。

仕事をする時間を短くすればいいというものではありません。


働き方改革のプラス面にも着目しましょう。 働き方改革が実現すれば、在宅勤務がどんどん進む可能性が高いでしょう。 社員間でのコミュニケーションは、スマホでやればいいのです。

営業マンも、朝は自宅から営業先に直行して、帰りも営業先から直帰です。 タイムカードもスマホです。

そもそもスマホやタブレットがあれば、いつでもどこでも仕事ができる時代です。

現にこの記事は、東京行きの上越新幹線の車中で執筆しています。 こんなことが当たり前の社会になったのです。

これから益々、ネット経由のビジネスチャットやグループウェアが登場するはずです。 また、直接会わなくてもネットを使えば、いつどこににいても、快適なコミュニケーションが可能なのです。

さて、こなような職場環境が実現されていくと「困りごと」が減っていきます。 これはこれでいいのですが、「困難に立ち向かう力」かなくなり、「負荷をかけない生活」が当たり前になります。 そうなると、生きる力が減っていきます。 まったくストレスのない動物は短命だといいます。 そういう実験もあり、これは証明されています。 つまり、何もかもが満たされている状態では、抵抗力は落ちてやる気も減退してしまうのです。

エーワン精密という「コレットチャック」という部品を製造している超優良企業があります。完全にブランド化しており、業界シェア第1位です。 今から20年くらい前、当時社長だった梅原さんは、この状態に危機感を覚え、新規事業を始めました。 狙いは、何の営業努力をしなくても注文がくることが当たり前になっていることを良しとしている社内文化をなんとかしたかったということです。

悪くいえば、業界ナンバーワンに胡座をかいて、営業もしない、社員もストレスがない、 ぬるま湯的社内文化がはびこっていたのです。 梅原社長はこの状態を危惧して、新規事業を始めたのですが、この分野も数年でシェア1位になったといいますから驚きです。 創業からしばらくは、死に物狂いで働きます。 何とか人並みの会社にしたいと思うからです。 その後、それなりの組織になると、創業時のようなエネルギーもパワーもいりません。 このままいったら、何の苦労も知らない社員ばかりになってしまいます・・・。 このような企業が、ことのほか多いのが現実です。

「困ったことがないのが困りごと!」 「不便がないのが不便!」 「不満がないのが不満!」 「困難がないのが困難!」 「辛いことがないのが辛い!」のです。

組織を強くするためにも、 定期的に大きなチャレンジをすることが必須です。 チャレンジのない企業はいずれ滅びます。


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