中小企業の99%が誤解している“戦略”の正体
- 社長の大学★長谷川博之

- 2 日前
- 読了時間: 4分

今日のテーマはズバリ──
「戦略とは“やらないこと”を決めること」です。
「いやいや、ウチはそんな余裕ないよ!」
そう思った方、ちょっと待ってください。
実は“余裕がない”からこそ、戦略が必要なんです。
今日は「戦略の誤解」と「やらない勇気」について、 事例を交えながら深く掘り下げていきます。 経営者のあなたに、今日だけは“考える余白”をプレゼントします。
営業の大学・株式会社リンケージM.Iコンサルティングの長谷川博之です。
9,000回以上の営業力爆増コンサルティング、クライアントへの売上貢献額100億円です。また、日本初のAI営業コンサルタントとしても活躍しています。
「戦略」という言葉を聞くと、なんだか大企業の社長が未来を見据えて 計画書を作っている…そんなイメージありませんか?
でも実際の中小企業では、毎日が現場、請求書、取引先、人手不足、トラブルの連続。
「戦略なんて、夢物語だ」と感じるのも無理はありません。
ですが、経営戦略とは“夢”を描くことではありません。 本質は「やらないことを明確にする」こと。
たとえば、あなたが1日に使える時間は24時間。 そのうち12時間を“雑務”や“過去の延長”に費やしていれば、 未来に向けた戦略は永遠に描けません。 戦略とは「未来をつくる時間を取り戻すための断捨離」なんです。
経営者が戦略を立てられない最大の理由は、「多忙」ではなく「執着」です。 代表的な“4つの罠”を紹介します。
1.「自分がやった方が早い」という思い込み
これ、完全に成長を止める呪文です。
2.「昔からのやり方を変えるのが怖い」
現場の安心感は得られますが、未来のチャンスを捨てています。
3.「部下に任せたら品質が下がる」
でも、品質を上げるのは“信頼”の育成です。
完璧主義は教育を止めます。
4.「断ったら取引先に嫌われる」
この“依存”が、会社の方向性を濁らせます。
どれも一見“誠実”ですが、実は戦略の敵。 これらに共通するのは、「自分で全部やることで安心したい」という心理。 でも、その安心感こそ、企業の未来を奪う麻薬です。
では、具体的に“やらないこと”をどう決めるのか?
ポイントは、「価値を生まないこと」と「他人でもできること」を切り離すこと。
例えば、こんなリストから始めましょう。
✅️自分が現場に入らない(緊急時以外)
✅️値下げ交渉する顧客は断る
✅️30分以上かかる社内会議はしない
✅️営業リストの入力はAIに任せる
✅️SNS投稿は月2本までにする
どうでしょう。 これ、実際にやってみると「怖い」んです。 でも、この“怖さ”の正体は「自分がいなくても回る」未来への違和感。 逆に言えば、経営者が“いなくても回る仕組み”を作ることこそ、戦略です。
ここで、実際に“やらない勇気”で会社を変えた2社を紹介します。 製造業A社の社長は、こんなルールを作りました。 ✅️朝9〜11時は一切の電話・来客対応NG。 ✅️この時間を「戦略・仕組み設計専用時間」に設定。 ✅️クレーム対応は部下に完全権限委譲。
✅️社長は最終報告のみ。
✅️週1回の「未来会議」でAI導入や新規事業を議論。
✅️このルールを始めて半年後、なんと残業時間が月100時間→20時間に激減。
社長はこう語りました。
「“戦略”って、立てることより、まず“守る時間”を決めることだったんですね。」
そして、飲食業B社では、社長が現場に一切出ないと決めました。 代わりにAIで顧客動線を分析し、次の店舗展開戦略を自らのミッションに設定。 「現場から離れた瞬間に、会社が回り始めた」 これが本物の戦略経営です。
多くの経営者が「戦略を考える時間がない」と言います。 でも、実際には“戦略を考える習慣がない”だけです。
週1時間でもいい。 「未来のために考える時間」を、スケジュールに“ブロック”してみてください。 その1時間が、あなたの会社の未来を変えるレバレッジになります。 習慣を変えずに、戦略を語ることはできません。
経営とは、足し算ではなく引き算。
「やらないこと」を決める覚悟が、あなたの会社を自由にします。
最後にひとつ、問いを置いて終わります。
あなたは何を、やらないと決めますか?
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