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良い商品なのになぜ売れない?――“仕組み”を変えるだけで年商が3倍になる理由

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今日は、多くの中小企業が陥っている 「売れない理由の勘違い」について、

ズバリお話しします。



「うちは良い商品をつくってる。だからきっと売れるはず!」 ——そう信じて頑張っている経営者の方、多いですよね。

でも、現実はどうでしょう? 良い商品をつくっても、売れない会社が山ほどある。



一方で、「え?このレベルのサービスでこんなに売れるの?」という会社もある。

この違い、いったいどこにあるのか。 今日はその核心、「売れるのは商品力ではなく“仕組み力”」 というテーマで掘り下げます。



私はこれまで9,000件以上の営業コンサルをしてきましたが、 売上が伸び悩んでいる会社の共通点は、ズバリ——「商品が少ない」ことです。

ある社長はこう言いました。「うちはこの商品1本で勝負してる!」 その心意気は素晴らしい。 ですが、その発想が限界をつくっているんです。



たとえば、年商3,000万円の会社が「この1つの商品で勝負している」と言う。

でも、1つの商品しかなければ、どんなに頑張っても “その1つ分”しか売上は生まれません。



一方で、商品を増やした瞬間に売上が跳ね上がるケース、 私は何度も見てきました。


つまり、「良い商品をつくる」よりも、 「売れる導線を増やす」方が 圧倒的にリターンが大きいのです!



ここで、私の口癖を紹介します。

「1つの商品で1億円稼ぐより、  10個の商品で1億円稼ぐ方が圧倒的に楽」


なぜか。

それは、“分散”と“導線”が効くからです。



たとえば、次のように商品を分けてみましょう。

  • フロントエンド商品:10万円×500人=5,000万円

  • ミドルエンド商品:50万円×60人=3,000万円

  • バックエンド商品:100万円×20人=2,000万円

  • ウェビナー商品:20万円×10人=200万円

  • ダウンセル商品:5万円×100人=500万円

  • 単発キャンペーン商品:300万円相当

合計で、1億円超。


この構造、数字だけ見ると夢物語に見えますが、 実際に私のクライアントでも同じことが起きています。



たとえば、ある地方の製造業。 年商3,000万円からスタート。 新商品を開発したわけではありません。 既存の商品を切り出して、「体験版」「セット販売」「メンテナンスパック」 などに再構成しただけ。



結果、翌年には年商1億円突破。 やったことは「商品を増やした」だけです。



では、なぜ多くの中小企業がこれをやらないのか。 答えはシンプルです。 “誤解”しているからです。



1つ目の誤解「商品を増やす=コストが増える」

→実際は、既存サービスを再構成すれば追加コストはほとんどゼロ。


2つ目の誤解「今の主力商品が売れてないのに、増やす意味が        ない」

→これは“導線がない状態で考えている”典型です。売れないのは商品ではなく仕組み。


3つ目の誤解「営業が回らなくなる」

→導線設計をすれば、営業は“案内”に変わります。人力ではなく“仕組み”で売る。



つまり、「売れる導線=セールスファネル」がない状態で商品を増やそうとするから、 怖くなる。でも、本来は逆。仕組みを先に整えれば、商品は勝手に回り出すのです。



「新商品なんてうちには無理だよ」と社長が言うたび、私はこう返します。 「じゃあ、“分けて”みませんか?」

たとえば、ある研修会社の例。 以前は「1日30万円の研修」だけ。 でも、それを3つに分けて、

  • 無料体験セミナー

  • 10万円の基礎講座

  • 30万円の応用研修と再構成したら、


体験→本講座→アップセルの導線ができ、 売上が2.5倍になりました。



これが「再構成マーケティング」です。 “ゼロから作る”より、“既存を再設計する”ほうが早くて確実。



売上のブレイクスルーは、 ①商品構成の分解 ②導線設計 ③ローンチキャンペーンの仕組化 この3ステップで生まれます。



1.商品を分解・再編成する(価格帯別) 

見込み客の“財布の厚み”に合わせるだけで、買われる確率が上がる。


2.販売導線の設計(フロント→ミドル→バック) 

安い商品で教育し、中価格帯で信頼を深め、高価格帯で利益を出す。



3.時限性を持たせた「ローンチ型キャンペーン」 

「今買わなきゃ損」と感じさせる期限設計が肝。



ローンチとは、単なる「新商品発表会」ではありません。 見込み客に“買う理由”を育てる教育のプロセスです。

この流れをつくると、営業が変わります。 「売り込む営業」から、「連れていく営業」へ。



顧客の状態に合わせて最適な商品を提示できるようになるので、 顧客生涯価値(LTV)は飛躍的に高まります。

つまり、「売る商品を増やす」のではなく、 「売上が上がる導線を増やす」ことが本質なんです。



良い商品をつくることはもちろん大事です。

でも、「良い商品=売れる」ではない。 “売れる仕組み”をつくった企業だけが、 生き残る時代です。



あなたの会社の商品数はいくつですか? もし、1つか2つなら、今が転換点です。

“増やす勇気”が、次のステージへのチケットになります。




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