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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

経営者の生き写しが会社です!


運命というのは不思議です。 やりたくもないことをやったら大成功したり、社長だった旦那様が若くして亡くなられ経営のイロハもわからないのに社長になり会社が急成長したり、たまたま町で声をかけられたことがきっかけで有名企業の取締役になったりと、運命のいたずらとしか思えない偶然が織りなす人生は、考えてもみなかったことになります。

もちろん、良いことも悪いこともありますが、計画とは一味違う面白味があります。

人間には2種類あります。 明確な計画を立ててそれを実現していくタイプと、計画よりも偶然に身を任せるタイプです。 人それぞれの生き方ですから、どちらでも間違いではありません。 どちらかといえば、私は後者のタイプです。

というのも、若い頃から自分で明確な計画を立てて取り組んだものは、何ひとつとしてものになっていないからです。

その頃の私は、目標達成のためにギスギスした生活をおくっていました。

結婚してから、自分の目標というより、人に誘われたことを苦手や嫌いだからといって断らずに引き受けていたら、人生がいい方向に転がりはじめました。

これに気づいたのが数年前のことです。

ある経営者団体で、経営体験を発表する機会があったので、これまでの自分を棚卸していたら気づいたのです。

ただし、人に誘われたり、人から提案されるというのも、それなりの努力が必要です。


九州である事業をされているベテラン経営者がいらっしゃいます。 30年に渡り経営に携わってこられたそうです。 ご自身は、よくここまで続いたと自分のことながら感心しています。

ここからが大変におもしろいのですが、この経営者はご自身のことを経営者に向いていないと思っています。

ですから、経営者をやっているのこと自体が不思議であることはもちろん、 30年も会社がもったのも奇跡的というのです。会社員時代は慎重派で、駆け引きがまったく苦手、人との付き合いも下手な人間・・・。 誰かに使われることを知っていても、他人を使うことが苦手なタイプでリーダーシップのかけらも持ち合わせいない・・・。

さらに、数字にも弱く、合理的な考えのできず、情に流されやすく、他人を叱ることのできないタイプだそうです。

どちらかといえば、頭の弱い人間で、特技は笑うこと???。

ご本人の自己分析によれば、これだけではありません。 資本に乏しいばかりか、他人に頼ることも知らずに、何の知恵や技術も持ち合わせていません。

人見知りが激しく営業が苦手なんだそうです。

結論は、経営者には程遠い性格だということです。 そして、今も会社が存続しているのは、たまたまの偶然だというのです。

会社が偶然存続するなんてことはりません。 必ず努力をしているはぜずです。 もしからして、私のように偶然に身を任せたのでしょうか? 真実はわかりません。

この経営者が、30年以上の経営者人生を振り返ってみると「企業は人なり」ということが 実によく理解できるそうです。

企業の姿は、いわば経営者を写した鏡のようで、この経営者の会社がそうだというのです。

特に、中小企業で創業社長がまだ頑張っている企業は、経営者の生き写しだそうです。

ですから、企業は経営者の性格や考え方を反映したような姿をしています。


このような視点で企業を観察してみると、社長の考え方や心のあり方、日頃の行動が読んで取れます。


そう考えると、まずは経営者が姿勢を正すことで、企業は正しく成長し、業績を伸ばすことができます。

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