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あってもなくてもいいのに高給な仕事とは?

先日、「ブルシット・ジョブ」という言葉を知りました。 ブルシットジョブとは、あってもなくてもどうでもいい仕事のことです。 「世の中に不要な仕事はない」という意見もあるとは思いますが、その理屈が正しいならば、世の中から消えてしまう業種や職種はないということになります。 そこで今日は、新しい概念として登場した、ブルシット・ジョブについてわかりやすく解説します。

ブルシット・ジョブは、デヴィッド・グレーバーというニューヨーク生まれの文化人類学者で、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授の著書「ブルシット・ジョブ―クソどうでもいい仕事の理論」という著書で紹介されています。

ブルシット・ジョブを提起するきっかけは、「やりがいを感じられずに働いているのはなぜか?」「ムダで無意味な仕事が増えているのはなぜか?」「社会の役に立つ仕事ほどどうして低賃金なのか?」などの現象です。

世の中のためにならない仕事、なくなっても差し支えない仕事の増殖が社会に深刻な精神的暴力を加えていると、デヴィッド・グレーバーは提言しています。

参考までに「ブルシット」とは、「でたらめ」「くだらない」といった欺瞞のニュアンスを含むスラングです。

ブルシット・ジョブの特徴として、世の中に必要とされてない仕事なのに高給だというのは珍しくはなく、ブルシット・ジョブに従事する人は、この点に苦しむことが多いそうです…。 では、ブルシット・ジョブの詳細を紹介します。

大きく分けると5つに分類できまます。

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①フランキー(取り巻き)の仕事

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誰かを偉そうに見せるだけの仕事で、ドアマンやお飾りのアシスタントなどです。

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②グーン(脅し屋)の仕事

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他人を操ろうとしたり脅しをかけたりする仕事のことで、ロビイストや企業の顧問弁護士、コールセンターの従業員や、他人を不安にさせた後に商品を売り込むようなマーケターなどです。

================================================= ③ダクト・テーパー(尻ぬぐい)の仕事

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組織に欠陥が存在するために、その欠陥を解決するためだけにある仕事で、一部のソフトウェア開発者など、その気になれば簡単なシステムの見直しで解決できる問題を場当たり的に解決するためだけに雇われた人。

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④ボックス・ティッカー(書類穴埋め人)の仕事

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ある組織が実際にはやってないことをやってると主張するための書類を作るだけの仕事で、誰も読まないプレゼン資料や報告書などの書類を作ることに業務の大半を割かれるオフィスワーカーなどです。

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⑤タスクマスター(ブルシットジョブ量産人)の仕事

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他人へ仕事を振り分けるだけの仕事で、ブルシットな業務をつくったり、ブルシット・ジョブを監督する仕事です。一部の中間管理職などが該当します。

なぜ、ブルシット・ジョブが増えたのかその原因を探ると、ブルシット・ジョブに発展しやすい金融や情報関連の仕事が増加したことと、雇用創出は良いものとされており、無駄な仕事であっても雇用を減らすような大胆な政策を選択しにくいことを挙げています。

一番の問題は、社会に必要とされている仕事が低賃金で、ブルシット・ジョブが高給だという矛盾です。 コロナ禍で、感染者を受け入れた病院の経営が悪化してボーナスも出ないという話も聞きます…。 ●株式会社リンケージM.Iコンサルティングのオフィシャルメルマガの登録はこちら。


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