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会社の雰囲気は誰がつくるのか?


仕事柄、クライアント先の経営者から、「うちの会社の雰囲気はどうですか?」と、質問されることが時々あります。何となく気になることがあるから、このような質問をするのでしょうが、大きく分けると2つのケースがあります。そこで今日は、会社の雰囲気についてわかりやすく解説します。


そもそも「雰囲気」という言葉があやふやなので、定義しましょう。

調べてみると、「その場所や、そこにいる人たちが自然に作り出している、ある感じ。ま

た、ある個人がまわりの人たちに惑じさせる特別な気分。ムード。」とあります。もしかしたら、「オーラ」にも通じるものがあるかもしれません。



私が思うに雰囲気は、頭で考えたり理解するのものではなく、五感で感じ取るものです。

ですから、雰囲気を言語化しろと言われても大変難しいのが現実です。視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚が組み合わされて醸し出されるのが雰囲気だからです。また、言葉で表現しにくい=伝えにくいから、なおさら知りたいという欲求がわくのだと思います。



さて、冒頭紹介したように会社の雰囲気は2つのケースがあります。 1つ目は、社長の性格やキャラクターが、そのまま組織の雰囲気になるケースです。 社長が明るくて元気であれば、社員も明るくて元気に振る舞い、雰囲気は明るくなります。逆に、社長が暗くて元気がなければ、社員も同じようになります。これが一般的なケースです。



もう1つのケースは、経営者の性格やキャラクターとは真逆になります。

これは、経営者が過度に明る過ぎたり、テンションが高過ぎたりすると、社員が「社長のようにはなりたくない!」という拒否反応を示します。いわば、反面教師です。その結果、社長の性格やキャラクターとは真逆の雰囲気を作ってしまうのです。



何事も度を過ぎてしまうと非常識だと思いますから、社長のようにはなりたくないという心理が働くのです…。



また、怒りっぽい社長がいる会社では、社員は社長の顔色を伺います。

そして、なるべく波風を立てないような態度や行動をします。なぜ、このようなことが起こるのかと言えば、誰がなんと言おうと会社では社長が1番力を持っています。ですから暗黙のうちに、社員は社長に従います。



いくら社長が、「不満や要望があったら何でも言ってくれ」と、社員に言ったところでなかなか本音が出ないのは、このような暗黙の力関係が無意識のうちに働いているからです…。これはどんなに努力してもどうしようもありませんが、唯一改善できるとすれば、社長が社員に歩み寄るしかありません。



お父さんと3歳の子どもが話をする場合、お父さんは立ったまま、3歳の子どもも立ったままでは、正面から顔を見て話すことができません。子どもにしてみると、お父さんは遥か上から話をしているのです。この場合は、お父さんと子どもが対等な立場で話をするには、お父さんがしゃがんで子どもと同じ高さの目線で話すしかありません。これと同じことが社長と社員にも当てはまります。



雰囲気に話を戻しますが、会社であれば社長、家庭であればお父さんかお母さんです。

つまり、力関係が一番上の人の影響がその組織の雰囲気をつくるということです。このことに関しては、意外にも自覚のない社長が多くいます。ことのほか、社員は社長に気を遣っているのが現実です。このことを社長は理解しなくては会社の雰囲気は良くなりません。



そういった意味でも、社長は自分の機嫌をコントロールできなければできません。

そう、いつも上機嫌でいるのです。これが、会社の雰囲気を良くする秘訣です。




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