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商品開発にオリジナリティは必要ない


ここ数年、商品開発の仕事をするうえで、大いに気にしていることがあります。

それは、「オリジナリティ」です。そこで今日は、オリジナリティについてわかりやすく解説します。



かつて日本企業が開発した商品は、オリジナリティがない、個性がないと欧米企業から言われていました。それはいまでもそう大きく変わりないと思いますが、ポツリポツリとオリジナリティのある商品を開発する企業が登場しています。しかし、iPhoneをはじめとしたApple製品のような独自の世界観を構築している日本企業は稀です。また、Amazonのような独自のビジネスモデルとシステムを構築している日本企業も稀です。



このように日本企業は、オリジナリティという観点では、世界のトップ企業とまだまだ差があるのが現実です。



冒頭お伝えした私が気にしているオリジナリティとは、AppleやAmazonとは大きく違います。商品開発にはオリジナリティが必要だということではなく、むしろオリジナリティはなくてもいいということなのです。



商品開発の目的を紐解くと、オリジナリティ溢れる商品を開発することではなく、顧客に喜んでもらえる商品、つまり顧客の困りごとを解決したり、願望を実現するような商品を開発することです。そこに、オリジナリティは必要なのだろうかと、世の中を見渡すとそうでもないことが理解できます。ところが、商品開発担当者のなかには、オリジナリティ溢れる商品をリリースすることを仕事のやりがいにしている人もいます。仕事に於いては大切なスピリットです。



ここで、『革命のファンファーレ』でおなじみの西野亮廣(にしの・あきひろ)さんの話を紹介します。西野さん曰く、「ダメなビジネスモデルの共通点は何にも似てない!」ことだと…。衝撃の発言です。



そして、ヒットする作品の条件というのがあって、「すでに存在している作品に似ていること」だというのです。常識的に考えれば、すでに存在している作品と似ていちゃダメだろう、と思ってしまいます。ところが西野さんは、「すでに存在している作品と似ていない

とダメなんだ!」と言っているのです。ここ大事なことなので、もう1回言います。「すでに存在している作品と似ていないとダメなんだ!」と。



その理由は、この世にリリースされた作品はすべて淘汰されます。

存在できている作品は、世のなかのニーズがある作品です。一方、すでに存在しているどの作品にも似ていない作品は、淘汰されてしまった作品に似ているということです…。理解できましたか?要は世の中に残っている作品に似ている方が、淘汰されない可能性が高いということです。



しかし、似ていればいいかといえば、そうではありません。

「似ているけど、どこか違う!」、つまり、違わなければダメだということです。似てなくてはダメだけど、違わなくてはダメだという、大きなパラドクスをはらんでいる考え方です。



音楽の世界では、ヒットする確率が高いコード進行があります。

たとえば、シャンソンの名曲『枯葉』のコード進行を使ってヒットした曲は数多くあります。しかし、メロディは違います。



起業家が新しいビジネスモデルを思いつき、「これは、誰もやってない!オリジナルだ!」ということで、それをカタチにするわけですが、これが一番ダメなパターンなんだそうです。会社で新しい企画が発案された時、「①それは何に似ているのか?」「②似ているものとどこが違うのか?」の二軸でチェックすることにより、最大のリターンを得ることができます。 この記事は、以下を参考にしました。 【西野亮廣】ダメなビジネスモデルの共通点は“何にも似てない”




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