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寺尾聰に見た組織の在り方とは?


昨年の大晦日にNHK紅白歌合戦を見た。 キャンディーズの伊藤蘭さんに期待していたのですが、68歳とは思えぬアイドルぶりを見せつけてくれて只々驚きの一言だ。そして、私の中のMVPは「寺尾聰」だった。その理由は、久しぶりに有機的に機能した組織を見たからだ。そこで今日は、バンドに見る組織論についてわかりやすく解説する。



ここ数年、大晦日にNHK紅白歌合戦を見るようになった。

それまで、おもしろさを感じることができず、大晦日のテレビ番組の選択肢に入っていなかった。しかし、数年前から紅白歌合戦を楽しみにするようになった。視聴率を上げようとするNHKの努力もあるのだろうが、私の心境の変化もあるかもしれない…。



若かりし頃にヒットした曲を見るのはノスタルジーを感じるが、新しい曲を否定してそれに没頭したいとは思わない。1年に1回、紅白歌合戦でノスタルジーを感じるのがちょうどいいのかもしれない。



さて、寺尾聰なのだが、実は昨年の夏頃から時々聞いていた。

紅白出場が決まるずっと前だ。理由は特に思い出せないが、ルビーの指輪が収録されているアルバム「Reflections」を聞きたくなったからだ。このアルバムは井上鑑が全曲アレンジをしているが、井上鑑の透明感があり、緊張感がありつつも癒やされるサウンドが聞きたくなったというのが本当のところだ。そんな気分になったのだと思う。



当日は、ルビーの指環がヒットしていた当時「ベストテン」の司会をやっていた黒柳徹子も登場し、寺尾聰は黒柳徹子の手を取って喜んでいたのが印象的だった。さて、肝心の演奏だが「ルビーの指輪」という楽曲もさることながらバンドの面々が素晴らしかった。



キーボードは井上鑑、ギター今剛、ベース高水健司、ドラム山木秀夫。

もうこのメンバーでルビーの指輪の演奏を見ることはないだろうという奇跡的なステージだった。まさに、神のようなメンバーだ。そして、井上鑑と今剛は当時のレコーディングメンバーだ。



何がよかったって、イントロで寺尾聰がメンバー一人ひとりにカウベルを叩いてあいさつをし、間奏では今剛のカッコいいリフに乗って井上鑑がアドリブでソロを展開した。イントロと間奏を見ただけで、寺尾聰がバンドのメンバーをリスペクトしているのがよくわかった。



そして、印象的だったのは、寺尾聰はもちろんのことバンドメンバーも非常に楽しそうだったことだ。「これぞバンド!」「まさにバンド!」って感じだったのだ。昔、バンドでプロを目指した者からすると「バンドっていいな!」と再認識した。



演奏終了後は、メンバーが寺尾聰に拍手をして、メンバー一人ひとりとハイタッチ。

見ていて寺尾聰バンドとしての達成感と充実感をしみじみと感じた。余談になるが、原曲のキーはGmだが、この日は1音上げてAmだったそうだ。



1981年にここまで洗練されたサウンドの曲がミリオンセラーになったのはすごいの一言だ。まだ、「C」「Dm」「G7」なんていう三声のコード(和音)がメインだった時代だ。そこに、「CM7」「Dm7」「G7♭9」なんていうおしゃれなコードを使った曲が登場してきた。



1979年にデビューしたのが「CASIOPEA」「松原みき」。

その数年前にデビューしたのが「Char」。みんなが国産車を乗っている時代に、外国製のスポーツカーを乗っているという桁外れにカッコいいイメージがあった。紅白を見て、そんなことを思った2023年の締めくくりだった。



バンド演奏を見て、組織論のようなことを考えてしまうのは私の癖なのだが、バンドには様々な組織形態があり、どのような価値観で組織が成り立っているのかを探るのは本当に楽しい。経営にも役に立っている。




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