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強みを活かして新市場に参入したお手本はこれ!

更新日:2020年3月15日

高校時代、夢中になったバンドがあります。

1979年~1980年にかけてのことです。

深夜、1歳年上でギタリストの先輩の家に遊びにいきました。

高校2年の時だったと記憶しています。



部屋に入るやいなや、「これ知ってる?」と質問され、レコードに針を落としました。

今でもその時の衝撃は忘れていません。



ドラムのスネアが一発入り、「Dm9(デー・マイナー・ナインス)」という、おしゃれなコードが鳴り響きます。

メロディが始まる前のイントロ2秒で、このバンドの虜になってしまったのです。



そのバンドはフュージョンバンドの「Casiopea(カシオペア)」です。

当時は人気が出る前でしたが、ギター雑誌などで、名前だけは聞いたことがありました。

ですが、音を聞いたのは初めてでした。



それからというもの、明けても暮れてもカシオペアばかり聞いて、コピーする毎日でした。

そうこうしているうちに、カシオペアは「スピード、スリル、テクニック」をウリに、レコードはヒットを重ねます。

今から考えると日本はバブル直前、オシャレな曲が受け入れられた時代だったのです。



そして、カシオペアは海外へと進出します。ロンドン、フランスなど、ヨーロッパのジャズフェスティバルなどでも人気を博して、世界のカシオペアとなりました。

なにしろ、ロンドン公演の時は、NHKのニュースで特集になるくらいだったのです。



当時、日本の音楽が世界から認められるなんてことはない時代でしたから、驚きと称賛を持って迎えられました。

また、歌なしの音楽がこれだけ売れたというのも、日本の音楽史上初めてのことだったと思います。



さて、そのカシオペアですが、30年ぶりの新潟講演ということで、ライブに行ってきました。

高校時代は熱中した私ですが、売れてからのカシオペアはほとんど聞いたことはありませんでした。

ウィキペディアなどでバンドの沿革を読むと、今年結成40周年で山あり谷ありの歴史がありました。

幾度のメンバーチェンジを繰り返しながら、2005年までは安定した活動をしていたようですが、2006年にリーダーのギタリスト野呂一生さんが活動休止を宣言しています。

その後は、2013年に「CASIOPEA 3rd(カシオペア・サード)」として復活しました。



2006年までカシオペアに在籍したキーボードの「向谷実」さんという人がいます。

向谷さんは、カシオペアのキーボードとMC(司会屋実と言われるくらい司会が上手なのです)を担当していました。

と同時に、鉄道マニアとしても有名で、メディアを通じて度々、鉄道に関してコメントを行っていました。



その鉄道好きが講じて、現在は株式会社音楽館の代表取締役として、業務用・展示用・訓練用の鉄道運転シミュレータの制作全般をはじめ、低コストのホームドアの開発などを行っています。

鉄道運転シミュレータとは、電車や新幹線などの運転手の訓練装置のことです。

これは、多くの鉄道会社で採用されていて、海外でも注目を浴びています。



日本が官民を挙げて海外に売り込みをしている新幹線では、2015年、JR東日本がアメリカ・カリフォルニア州知事にプレゼンテーションをする際、安倍晋三に帯同して、シミュレータのデモンストレーションを取り仕切ったのが向谷さんです。



また、鉄道音楽の制作も行っており、駅の発着メロディなどを数多く提供しています。

鉄道音楽に関しては、音楽家としての向谷さんの本領発揮といった感じです。

強みを活かすとは、まさに向谷さんの生き方のことです。

大好きな鉄道とビジネスとして成功した音楽の融合です。



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