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稲盛哲学の真髄、六つの精進とは?


京セラ、第二電電(現KDDI)の創業者で、「盛和塾」塾長の稲盛和夫さん。

また、JALを再建したことでも有名です。そこで今日は、稲盛和夫さんについてわかりやすく解説します。



稲盛さんの経営管理手法は独特で「アメーバ経営」と呼ばれています。アメーバ経営とは、稲盛さんの「会社経営とは一部の経営トップのみで行うものではなく、全社員が関わって行うものだ」という考えが礎になっています。



具体的には、組織をアメーバと呼ばれる独立採算で運営する小集団に分け、その小さな小集団にリーダーを任命し、共同経営のような形で会社を経営していきます。各アメーバの活動の成果を分かりやすく示すことで、リーダーを中心に全社員が自分たちの収支を意識するようになり、それぞれの持ち場や立場で持てる能力を発揮し、利益確保に取り組むようになります。



こうしてアメーバ経営は経営者意識を持ったリーダーを社内に育成すると同時に、全従業員が経営に参画する「全員参加経営」を実現します。



また、稲盛さんは全国に支部を持つ「盛和塾」と、PHP研究所、致知出版社などから出版されている多数の経営指南書や自己啓発書を通じ、アメーバ経営や自らの経営哲学、理念の啓蒙や普及に努めています。



そのほか、稲盛哲学を中国に広め、中国人経営者の心を高めるために「稲盛和夫管理顧問有限公司」を北京に設立しています。このように、稲盛さんの活動は多岐に渡っていますが、なかなか紹介する機会がありませんでした。



今日は、稲森さんの著書「運命を高める言葉 稲盛和夫一日一言」から、ポイントをお伝えします。



稲森さんは心を磨く指針として「六つの精進」が大切ではないかと提言しています。



1.誰にも負けない努力をする

人よりも多く研鑽する。また、それをひたむきに継続すること。不平不満を言うひまがあったら、一センチでも前へ進み、向上するように努める。



2.謙虚にして驕らず

「謙(けん)は益を受く」という中国古典の一節のとおり、謙虚な心が幸福を呼び、魂を浄化させることにもつながっていく。



3.反省ある毎日を送る

日々の自分の行動や心のありようを点検して、自分のことだけを考えていないか、 卑怯な振る舞いはないかなど、自省自戒して、改めるよう努める。



4.生きていることに感謝する

生きているだけで幸せだと考えて、どんな小さなことにも感謝する心を育てる。



5.善行、利他行を積む

「積善の家に余慶あり」。

善を行い、他を利する、思いやりある言動を心がける。

そのような善行を積んだ人にはよい報いがある。



6.感性的な悩みをしない

いつまでも不平を言ったり、しかたのない心配にとらわれたり、くよくよと悩んでいてはいけない。そのためにも、後悔をしないくらい、全身全霊を傾けて取り組むことが大切である。



稲盛さんは、「六つの精進を毎日実践し続けていけば、やがて自分の能力以上の素晴らしい人生が開けていくのではないかと思いますし、事実、私自身はそのようにして人生を歩んできました。 」と語っています。




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