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買い手の常識、売り手の非常識

2021年11月25日
読了時間: 3分

商品は時々、マイナーチェンジを行います。

マイナーチェンジとは、商品の細部の小規模な変更のことを言います。

たとえば、食品であれば、成分を少し変えた、パッケージの細部を変更したなどです。

商品それ自体に大きな影響がないので、下手をすると気づかれないこともあります。



ところが、企業側はマイナーチェンジだと思っていても、

顧客側はフルモデルチェンジに近い、大きな変更と感じていることもあります。



そこで今日は、売り手と買い手の価値観の違いについてわかりやすく解説します。



商品開発を行なっているメーカーは、定期的にマイナーチェンジをおこないます。

一番わかりやすい事例は、原材料費の値上げです。

原材料費が値上げになると、販売価格に大きな影響を与えます。

そうなると、中身を変えずに価格を値上げするのか、

中身を減らして価格を据え置きにするかの二者択一になるケースがほとんどです。

後者の場合もマイナーチェンジに含まれます。



このように、マイナーチェンジといえども、

売り手の立場になると命取りになる場合があります。

特に、価格はナーバスです。

ですから、リサーチを行い慎重に行うのが一般的です。



ここで一番の問題は、マイナーチェンジの認識の違いです。

売り手は大して販売数に影響のないマイナーチェンジだと思っても、

買い手はほかのメーカーの商品に変えるほどの重要な問題だったりします…。



妻が数年前から「クロスワードパクロス」という月刊誌を定期購読をしています。

クロスワードパクロスとは、読んで字の如くクロスワードパズルの専門誌です。

私はクロスワードパズルはやりませんが、

年に何回か妻がやっているクロスワードパズルの問題を見ると、

専門的で高度な問題が数多く掲載されています。



さて、クロスワードパクロスという月刊誌ですが、

コロナ禍の影響で配送費が高騰したとのことで、

「使っている紙を変更する」という告知があったそうです。

紙を変更するとは、紙質を落とす(悪くする)ということです。



妻によれば、それから数ヶ月度「再び、以前の紙に戻す」という告知があったそうです。

ここで質問です。

なぜ、以前の紙に戻すことになったのでしょうか? 

ハードカバーの書籍にとって紙質は重要でしょうが、

クロスワードパクロスという雑誌にとって紙質は重要でしょうか…。

実は、とても重要なのです。



そもそも、再び以前の紙に戻すことになった経緯は、

読者からのクレームがあったということが考えられます。



クロスワードパクロスは雑誌に答えを書き込みます。

その時、重要なのが書き心地です。

恐らく、クロスワードパズルの回答を書き込むのは、

消しゴムで消すことができる「鉛筆」か「シャープペンシル」でしょう。



そうなると、書きやすさや書き心地は重要です。

一冊まるごとクロスワードパズルの問題の回答を書き込むわけですから、

書き心地の悪い紙と書き心地の良い紙では、気分が違います。

これは、妻に聞いた話なので確かです。



また、妻と同じような感想を持った読者が多かったということです。

実際、妻は紙質を元に戻してほしいとハガキを出したそうです…。



このように、売り手と買い手のこだわることが違うということがあります。

マイナーチェンジとはいえ、命取りになることがありますので、注意してください。




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