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AIを使わない人は電気を否定するのと同じだ!


ソフトバンクの創業者で、ソフトバンクグループ代表取締役会長、兼社長の孫正義さんの基調講演の記事を読んだ。最近ではなかなか公の席に出てくることが少なくなった孫さんだが、孫節は健在だ。そこで今日は、孫正義が語るChatGPTについてわかりやすく解説する。



孫さんは2023年10月4日、「Softbank World」の基調講演で登壇した。

講演内容は、生成AIの威力とAGI (汎用人工知能)が登場する未来についてだ。そして、孫さんは、「ChatGPTは何回もテレビにも新聞にも雑誌も出ているのに、それを自分自身で毎日活用してないと。もうそれは電気を否定するとか、自動車を否定する人と同じ」と言い放った。



実は私も本当にそう思っている。

ChatGPTをはじめとした生成AIによって、働き方はもちろんのこと、私たちの生活が大きく変わる。しかし、この現実に向き合っている人はまだ少ない。



この講演で孫さんは、「ChatGPTを毎日使っている人は?」という質問を投げかけると、挙手したのはわずか1割ほどだったと言う。これに対して孫さんは、「もうやばいと、手を挙げなかった人は、人生を悔い改めたほうがいい。自分自身の人生を、自分はどういう考えて生きてきたんだと」。孫正義節とも言える持論を展開したが、本当にその通りだから、この事実を受け入れた方が賢明だ。



参考までにアメリカの企業の51%がChatGPTを活用しているのに対して、日本はわずか7%。しかも日本企業の72%がChatGPTの利用禁止、あるいは禁止を検討しているというから驚きだ。「ChatGPTを使ってないだけならやる気にさせればいいが、禁止しているとは…。どうなってんだ。日本は。もうはなはだ問題であります」と壇上で嘆いたと言う。「活用するのか取り残されるのか。金魚になりたいのかなりたくないのか」と発破をかけた孫さんだった。



さて、孫さんが、生成AIにのめり込んでいるという噂はかねてから聞いていた。

ディベート相手として毎日ChatGPTと議論を重ね、そこで生まれたアイデアを特許として申請。「今月中に1000件を突破する。集中した日は1日30件申請している」という。今はそれぞれキャラクターを設定しChatGPT内でもディスカッションさせており、「議論がガンガン進む。うちの役員とディベートするよりも…あまり言うと彼らに怒られるが、Chat

GPTの方が安く使える」という、冗談に聞こえない冗談も飛び出たそうだが、その通りだ。



また、プロンプトエンジニアという職種も誕生しており、にわかにAI業界は活気づいているが、日本は外国に大きく遅れを取っているのが現実だ。IT後進国ならぬ、「AI後進国」にならないようにしたいものだ。



ChatGPTが医師免許試験に合格したり、複数の言語を自在に操れたり、一部だがすでに平均的な人間以上の性能を持っていることから、孫さんは「AGIは10年以内に実現される」と予測する。聞きなれない言葉だがAGIとは、既存AIのように特定分野に特化したものではなく、1つのAIであらゆる分野に対応できる万能AIのことを言う。孫さんが定義するAGIとは、「全人類の叡智の総和の10倍」を実現するもので、「もはや議論の余地がないぐらい優れた知能ということになる」。「AGIが10倍になるということは、人間対サルの状態がAGI対人間になる。AGIを触る人と触らない人で、人間対サルぐらいの差ができてしまう」とも。



この現実を他人の戯言と受け取るか、私には関係ないと思うのか、AIなんて一時のブームだと思うのか。AIが人間の仕事を奪うと言われているが、早く奪われた方が私たち人間の身の振り方がはっきりする。AIは、現存の人類が体験する最大のパラダイムシフトになるだろう。この流れは止められない。




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