マーケティングの終焉と再生!次の時代の勝ち方
- 社長の大学★長谷川博之
- 16 分前
- 読了時間: 5分

最近こんな話を耳にしませんか? 「マーケティング責任者の求人、減ってきたよね」──。
一昔前なら、「マーケティング部を作る」「CMOを採用する」ことが、 まさに“時代の最先端”でした。 でも今、そのマーケティング責任者というポジションが、 静かに姿を消しつつあるんです。
「いやいや、そんな馬鹿な」と思いますよね。 でもこの変化、実は“マーケティングが終わった”という話ではなく、 “マーケティングが進化した”という話なんです。
今、企業の求人市場では、「CMO」よりも 「事業企画責任者」「カスタマーサクセス責任者」 といった新しい肩書きが急増しています。
さらに経営層でも、「COO/CMO」「CMO/CSO」など、 複数の役割を掛け合わせた“ハイブリッド型”が増えています。
なぜか?
それは、マーケティングという概念が、 もはや「広告や集客の担当」ではなくなったからです。
営業の大学・株式会社リンケージM.Iコンサルティングの長谷川博之です。 営業コンサルティング9000回、クライアントへの売上貢献額100億円、 また、日本初のAI営業コンサルタントとしても活躍しています。
マーケティングは、 「事業をつくる仕事」 と「顧客を成功させる仕事」 に分化して進化しているんです。
まずひとつ目の方向性は「事業企画・開発」への進化です。
かつてマーケターの仕事は、リードを取り、広告を回し、 プロモーションを設計することでした。
でも今の時代、プロモーションだけでは売れません。 マーケターが手掛けるのは、 「どんな事業モデルを設計するか」「顧客の課題をどう解決するプロダクトを作るか」 「どんなアライアンスで市場を創るか」──。
つまり、 “売る”ではなく“創る” へと役割が変わったんです。
実際、ある中小メーカーでは、マーケティング担当が中心になって 「サブスク型の工具提供モデル」を開発し、リピート率を3倍に 伸ばしたという事例もあります。
もはや、マーケティングは“集客の後方支援”ではなく、 “事業のエンジン”になっているんです。
もう一つの方向は「カスタマーサクセス」への進化です。
これまでのマーケティングは、リード獲得、 つまり“点”の活動が中心でした。
でも今の時代は違います。 契約から解約に至るまで、顧客のライフサイクル全体を設計する“線”と“面”の視点が 求められているんです。 特にSaaSやサブスク業界では、「継続率」と「顧客体験の質」が 企業の生死を分ける時代。だから、マーケティングはもはや“顧客体験の設計者”として、 経営の中枢に座っているんです。
たとえば、Salesforceのようなグローバル企業では、 「マーケティング」と「カスタマーサクセス」は完全に連動しています。 新規顧客の獲得よりも、既存顧客の成功体験をいかに継続させるかに 多くのリソースを注いでいるんです。
皆さんの会社にも、こんな会話ありませんか?
「マーケって、結局何をやる部署なんだっけ?」
この質問に、即答できる経営者って意外と少ないんです。 昔なら「リード取る部署」「広告打つ部署」って言えたでしょう。 でも今は、その定義が曖昧になってきています。
なぜか?
それは、マーケティングが一般化したからです。
SNS運用も広告配信もCRMも、もう特別なスキルではありません。 誰でも、どの会社でもできるようになりおました。
つまり、マーケティングは「差別化にならない」時代に突入したんです。
さらにAIや自動化の進化によって、「スピードとコスト」の競争が激化しました。 結局、どの企業も同じような施策をやって、成果が横並びになってしまった。
だからこそ、“集客=マーケティング”という定義はもう終わったんです。
ここが一番大事なポイントです。
マーケティングは、もう部署ではありません。 会社の“呼吸”そのものなんです。
たとえば最近では、「マーケティング部」という部署名が消えて、 「プロダクトグロース部」「体験価値戦略室」など、新しい呼び方が増えています。
これは、単なる名前の変更ではありません。 役割そのものが「事業をつくる」「顧客と共に成長する」に変わっているということ。 これからのマーケターに必要なのは、「自分はマーケターだ」というアイデンティティを 脱ぎ捨てる覚悟です。
代わりに持つべきは、“事業を前進させる構造的視点”。
つまり、「プロモーションの最適化」ではなく「事業の最適化」に関わる視点です。
皮肉なことに、今、企業が注目しているのは「マーケティング未経験者」です。
ツールやフレームに縛られないぶん、事業の本質や顧客のリアルに向き合えるからです。
これからの時代に求められるのは、 「集客が得意な人」ではなく、 「顧客の未来を共に設計できる人」。
マーケティングは、もはや“手法”ではありません。 “世界観”です。
だからこそ、これからの主役は、マーケティングという枠を超えて、 「越境」できる人材なんです。
マーケティングは終わりではなく、再定義の時代に入りました。 “売る”から“創る”へ。“集客”から“成功”へ。
あなたの会社の「マーケティング」は、 まだ“部署”の中に閉じ込められていませんか?
★新人・若手営業マンのバイブル 『60秒で学べる営業スキル大全集』発売中!
営業マンの課題を解決するトピックが639個あります。
ひとつのトピックは60秒以内で読むことができます。
コメント