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「それ、いいですね!」は危険信号!?営業で“検討します”を防ぐ3つの質問

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あなたはこんな経験ありませんか? お客様に商品やサービスを提案したら…

「これ、すごくいいですね!」



そう言われて、心の中で「よし、これはイケる!」とガッツポーズ。


ところがその直後に返ってきた言葉は──

「ちょっと検討してみます」「また連絡します」

そして、そのまま音信不通…。



営業マンなら、誰もが一度は通る“あるある”です。

でもこれ、決してお客様の温度が下がったからでも、

あなたの説明が下手だからでもありません。



本当の原因は…

「目的が不在なまま進んだ商談」なんです。



今日は、実際の現場で起きたリアルな失注シーンをもとに、

「なぜ“いいですね”と言われても売れないのか?」

そして「次の商談から劇的に変わる3つの質問」を解説します。



まず、知っておいてほしいことがあります。



「それ、いいですね!」という言葉。

これ、決して“買います”のサインじゃありません。

あれはただの“感想”なんです。

言い換えれば──「興味はあるけど、必要性は感じていない」



この状態のまま商談を終えると、 ほぼ100%の確率で「検討します」のまま終わります。



営業の大学・株式会社リンケージM.Iコンサルティングの長谷川博之です。 9000回以上の営業コンサルティング、クライアントへの売上貢献額は100億円以上です。 また、日本初のAI営業コンサルタントとしても活躍しています。



先日、ある住宅リフォーム会社の営業さんと同行したときの話です。

お客様は40代のご夫婦。築20年の戸建てにお住まいでした。

営業が最新のキッチンリフォームを提案すると、奥様はこう言いました。


「うわ〜、今のキッチンってこんなに進化してるんですね。いいですね〜!」

IHクッキングヒーター、引き出し式収納、大理石風カウンター…

営業は丁寧に説明を重ね、カタログを渡しながらこう言いました。



「ぜひご検討ください。来月のキャンペーンもご案内できますよ」

奥様は笑顔で「はい、前向きに検討します」と答えてくれました。

でも──その後、一切連絡なし。



営業マンはこう考えがちです。

「値段が高かったのかな…」「もっと説明すればよかったのかも…」

でも違います。



商談後にアンケートを取ったところ、奥様の答えはこうでした。

「正直、今のキッチンも使えてるし…確かに良かったけど、  わざわざ変える理由がないんです」



そう、必要性がなかったんです。

つまり、「目的がないまま進んだ商談」だったんです。



では、どうすればよかったのか?

答えは──お客様と一緒に“目的を言語化する”ことです。



例えば、先ほどのリフォーム営業なら、 商談の冒頭でこんな質問を投げかけるべきでした。


「今のキッチンで、不満や不便を感じていることはありますか?」

「ここ数年で生活スタイルが変わったことってありますか?」

「お子さんが独立された後、家での過ごし方に変化はありましたか?」



こうした質問によって、顧客が「確かに、このままだと不便かも…」と自ら気づくんです。

目的が明確になれば、商品説明は“必要性”に変わります。その瞬間、価格のハードルも一気に下がります。



この「目的言語化」は、BtoB営業や無形商材ではもっと重要です。

例えば、社労士サービスを提案するとき──



NG質問 「今の社労士さん、満足してますか?」 OK質問 「1年後、採用や人事の体制をどうしていきたいですか?」



「現状の不満」ではなく、「理想の未来」と「今のギャップ」に焦点を当てることで、 お客様の中に“変える理由”が立ち上がるんです。



「これ、いいですね!」は危険信号。 あの言葉に浮かれてはいけません。



営業マンがやるべきは、

✅️目的を引き出す質問

✅️顧客と一緒に“必要性”を言語化

✅️その上で提案する

この3つです。



これさえできれば、「検討します」の壁を突破できます。



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