top of page

初回訪問は雑談で終わるな!受注率を2倍にする“最初の10分”の戦略

ree

「初回訪問は名刺交換と雑談でいい」 ──そう思っていませんか?


でも、もしあなたの受注率が30%を超えないなら、 原因は“最初の10分”にあります。 今回は、たった1回目の訪問で顧客の記憶と意思決定に残る営業術をお伝えします。



多くの営業マンは、初回訪問を“準備運動”くらいに考えています。 カタログを配って、会社説明して、雑談して──それで「また来ます」。 でも実は、その時点でお客様の購買行動の50%は終わっているんです。



近年の調査では、BtoBの購買担当者の72%が初回訪問前に候補企業を3社に絞っているというデータもあります。つまり、“最初に話した印象”が、もう最終候補に残るかを決めている。にもかかわらず、多くの営業マンは初回訪問を「様子見」「ご挨拶」で終わらせる。それでは、次に会える保証はありません。



顧客が「まだ情報収集中です」と言うと、 営業は“引き下がる”。 でも、そこが勝負の始まりなんです。



営業の大学・株式会社リンケージM.Iコンサルティングの長谷川博之です。

9000回以上の営業コンサルティング、クライアントへの売上貢献額は100億円以上。

また、日本初のAI営業コンサルタントとしても活躍しています。



ある商社の営業マネージャーが言っていました。 「若手営業が“反応は悪くなかったです”と報告してきた。 でも詳しく聞くと、商品説明しかしていない。 質問もなし、ROIもなし、見積もなし。


つまり、“悪くなかった”じゃなく、 “記憶に残ってない”だけなんです。 この言葉、ズシッときますよね。 顧客は「悪くなかった営業」には発注しません。 覚えているのは、「自分の課題を言語化してくれた営業」だけです。



近年のB2B購買調査によると、顧客が“この営業から買いたい”と思う 決定要因は次の4つです。

① レスポンスが早いこと ② ROI(投資対効果)の試算を提示してくれること ③ 自社に合わせたカスタマイズ提案をくれること ④ 翌日までに見積もりを送ってくれること

どれも「受け身の営業」ではできません。 スピード・提案力・具体性。 つまり、初回訪問から“能動的な営業”ができるかどうかがカギです。



あるIT企業では、初回訪問時に「ヒアリング10項目」を事前に設定しています。 そのうちの1つが“仮説質問”です。

営業「御社は倉庫管理コストが前年比で増えているとお聞きしました。    もし改善できれば、月20万円削減できる可能性があります。    シミュレーションしてみませんか?」 顧客「それはちょっと詳しく聞いてみたいですね」



このやり取り、たった10秒ですが、顧客の頭の中で“現実的な利益”が浮かびます。 人は「自分事」になった瞬間に、真剣に話を聞くんです。

一方、仮説を持たずに訪問すれば──「今は検討段階です」で終わり。 つまり、あなたは比較対象にすらならない。

営業とは、顧客の温度に合わせる仕事ではなく、顧客の判断基準を先回りして 提示する仕事なんです。



では、具体的にどう動けばいいのか? 営業マネージャーが部下に徹底すべき「初回訪問4点アクションルール」を紹介します。


① 仮説をもって臨む

・企業情報・業界トレンド・直近ニュースを3つ調べる

・そこから1つ課題を仮説立てて、「こういうお悩みはありませんか?」と切り出す ・「生産性」「原価」「効率化」など数字軸の仮説が効果的です。

② 課題確認を遠慮しない

・「導入時期は?」「ご予算感は?」など、核心に踏み込む勇気。

・丁寧さ+一歩の踏み込みで、本気度のシグナルを送る。


③ その場でROIの目安を見せる

・Excelで十分。  例:「月5万円のコスト削減=年60万円の効果」    →この“見える化”で、顧客の思考は「興味」から「検討」へ進む。


④ 翌日までにたたき台見積を送る

・完璧でなくていい。「初回用の参考資料」と前置きする。

・顧客に「この金額感なら現実的だ」と思わせるのが目的。



この4ステップを徹底した産業機器販売会社 (社員30名)は、 1年で案件化率27%→44%にアップしました。


しかも、「営業の再訪率」も約1.5倍に。 理由はシンプル──初回で“印象を残す”からです。



営業における「初回訪問」は、挨拶ではなく勝負の場。 「まだ検討段階だから」と言われた時こそ、その場で仮説を提示し、ROIを見せ、 判断の軸を与える。

あなたの“最初の10分”が変われば、1年後の成績は確実に変わります。 ★新人・若手営業マンのバイブル 『60秒で学べる営業スキル大全集』発売中!

営業マンの課題を解決するトピックが639個あります。

ひとつのトピックは60秒以内で読むことができます。


●株式会社リンケージM.Iコンサルティングの   オフィシャルメルマガの登録はこちら!


●YouTube「営業の大学チャンネル」の登録はこちら!


コメント


bottom of page