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“検討します”を逆転チャンスに変える営業術!共創モードで一気に受注率アップ

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今日は、営業現場で誰もが一度は聞いたことがある、あのセリフから始めます。

――「検討しますのでお待ちください。」



この一言、聞いた瞬間に「はい、終わった…」と思ってませんか? 実はこの瞬間こそ、営業の真価が問われるチャンスなんです。



多くの営業マンがこの言葉を聞くと、 「これは断りのサインだ」と受け取ります。



だから焦って、「今なら特別にお値引きします!」とか、 「もう少し詳しくご説明させてください!」と、つい“押しの一手”に出てしまう。

でも、これは逆効果です。



お客様からすると、「やっぱり営業だな…」「押し売りされてる感じがする」と、 一気に防御モードに入ってしまいます。

結果どうなるか?


――音信不通。 メールしても返事がない。 電話しても「社内で検討中です」。

値引きしたのに失注。 利益も信頼も失うという、まさに二重のダメージです。


営業の大学・株式会社リンケージM.Iコンサルティングの長谷川博之です。

9000回以上の営業コンサルティング、クライアントへの売上貢献額は100億円以上。

また、日本初のAI営業コンサルタントとしても活躍しています。



ここで面白いデータを紹介します。

営業コンサルの高橋浩一さんの調査によると、 「検討します」と答えたお客様のうち、 本当にNGだったのはたったの 13.7% なんです。



逆に言えば、86.3%は“前向きな検討層”。 つまり「条件が整えば前に進みたい」お客様なんです。



営業が失注する理由の多くは、この“前向きな検討層”を放置してしまうこと。

問題は「検討」という言葉そのものではなく、“その後の関わり方”にあるんです。


営業がやるべきことは、押し込むことではありません。 ポイントは――「共創モードへの転換」。

つまり、お客様を“提案をジャッジする立場”から、 “一緒に解決を考える仲間”に変えることです。


これができる営業マンは、商談の主導権を握ります。



相手に「売り込まれている」と感じさせず、 「一緒に良い方法を探している」と思わせる。

ここで一気に、営業の立場が逆転します。



共創に入るためには、3つの鍵があります。


①潜在的な不満の解消 お客様が言語化できていない“モヤモヤ”を探り、解消する。
②タイミングの再設計 お客様が“検討フェーズ”に入るタイミングで、 自然に再接触する。
③追加の価値提示 価格でも機能でもない、 「お客様にとっての新しい価値」を示す。


この3つを押さえるだけで、「検討中」からの復活率が驚くほど変わります。

ここからは、現場で使える2ステップを紹介します。



ステップ1:目的の再確認

質問例「改めて、この場でお時間をいただいているのは、     どんな目的があるからでしょうか?」

この質問の意図は、お客様を「判断モード」から「共創モード」に切り替えること。

実際にあるITソリューション企業では、提案後にこの質問を投げかけたところ、 お客様が「社内の業務負担を減らしたいのが一番」と本音を語りました。 そこから、「業務削減効果のシミュレーション」を提案。 結果、即受注につながったんです。



ステップ2:個人感情の可視化

質問例「今のご説明を踏まえて、個人的にはどんなお気持ちですか?」

この質問の狙いは、“組織”ではなく“個人”の本音を引き出すこと。 多くの場合、「正直に言うと、ちょっと不安もあるんです」と返ってきます。 その瞬間がチャンス。 「どんな点に不安を感じられていますか?」と掘り下げれば、 隠れた不満やボトルネックが見えてきます。



製造業の営業現場で実際にあった話です。

商談の途中でお客様から「検討します」と言われた営業マン。 普通ならそこで引くところですが、彼は一言こう聞きました。

「もし実現できるとしたら、一番助かるのはどんな点でしょう?」

お客様は少し考えてから、「在庫管理が楽になるなら導入したい」と話し始めました。

そこで営業マンは、在庫削減効果を数値化した追加提案を準備。 1週間後の再訪問で「これなら社長も納得できますね」となり、見事受注。

――つまり、“検討中”とは、まだ会話が終わっていないサインなんです。



では、今日のまとめです。



「検討します」は断り文句ではありません。 それは、“共創の入り口”です。

✅押し込む営業ではなく、共に考える営業へ。 ✅提案を評価してもらう関係ではなく、   課題を一緒に解決する関係へ。 ✅「検討します」をチャンスに変える質問を持とう。



最後に、今日のキーフレーズをもう一度。



「検討します」は、終わりの言葉じゃない。 そこからが、本当の営業の始まりだ。


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