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物事は捉えようです。切り返しに、あっぱれ!

最近めっきり見なくなりましたが、毎週日曜日の朝に放映されるTBSテレビ系の「サンデーモーニング」という番組があります。 1987年10月から生放送されている関口宏が総合司会を務める報道番組です。

この番組の中で名物となっているのが、スポーツコーナー「週刊御意見番」です。 元プロ野球選手で野球評論家の張本勲さんがコメンティーターを務めています。

良い出来事やプレーについては「あっぱれ!」、怠慢プレーについては「喝!」を入れて、」コメントをします。

これが、なかなか面白いのです。

張本さんのコメントが問題になったり、SNSで炎上することも度々ありますが、これもまた番組の特徴となっています。

以前、プロサッカー選手の三浦知良さんが現役を続けていることに対して、張本さんはこうコメントしました。 「若い選手に席を譲らないと。団体競技だから、伸び盛りの若い選手が出られない。だから、もうお辞めなさい!」と。 これは、スポーツ選手の年齢に関する偏見とみなされ、SNS上でも炎上しました。

気持ちはわかりますが、スポーツ選手も長く現役をやる時代になりました。 元プロテニスプレイヤーの伊達公子さんは、1996年に一旦引退しましたが、2008年、37歳で現役復帰しました。 その後、2017年の47歳まで現役を続けました。 もう、そういう時代なのです…。

この発言を受けた三浦知良さんは、役者が違いました。 次のように返しました。

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張本さんほどの方に言われるなんて光栄です。

「もっと活躍しろ」って言われているんだなと。

「これなら引退しなくていいって俺に言わせてみろ」

ってことだと思う。

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こう切り返したのです。

張本さんの発言を「侮辱」ではなく、「激励」と捉えたのです。 これには、当の張本さんも絶賛したと言います。

このような事例はまだまだあります。 第43代アメリカ大統領のジョージ・ブッシュの話です。 当時、ブッシュ大統領は様々なメディアから、知性や知識、 さらにはボキャブラリーの貧困などをやり玉に挙げていました。 大統領としては致命的です…。

ある日、メジャーリーグのボストン・レッドソックスがワールドシリーズを制して、 選手がホワイトハウスを訪問しました。 この時、ブッシュ大統領は絶妙のジョークを披露したのです。 それは、ワールドシリーズ制覇に貢献した松坂大輔投手を紹介するスピーチの時です。

「英語で苦労しているという点では、私も大輔と同様だ」と。 これも、素晴らしい切り返しと言えます。

さらに、1984年のアメリカ大統領選の候補者同士の直接討論会でこんなことが起こりました。 再選を目指すレーガン大統領は民主党の大統領候補ウォルター・モンデール氏との第1回目の討論会では上手くいかず、支持率を下げたまま2回目の討論会に臨みました。 当時、56歳のモンデール氏に対して、レーガン大統領はすでに73歳でした。

司会者が「レーガン氏はすでに史上最年長の大統領となっている。 危機に際して機能できるだろうか」と辛らつな質問を投げかけました。 この時レーガン大統領は「私はこの選挙で年齢問題を取り上げたりはしません。 モンデール氏の若さや経験不足を政治利用することはありません」と切り返し、会場は笑いに包まれ、対抗馬のモンデール氏も思わず笑ったと言います。

この発言でレーガン大統領の支持率は急回復し、その後さらに支持率を伸ばして再選しました。



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