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顧客が本気で信頼する営業マンの共通点5選

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今日のテーマは ――「顧客から見て最高の営業マンとは何か?」。


BtoB営業の現場で、あなたはこんな悩みを感じていませんか?


「価格勝負ばかりで疲れる…」 「提案しても比較検討のひとつで終わる…」 「結局、何を頑張っても“安いほうに決まる”」


実は、こうした現象の裏側には、“営業の本質的なズレ”があります。

今日は、そのズレを正し、「この営業から買いたい」と言われる 営業になるための具体的な方法を、実際の事例とともに解説します。


営業の大学、株式会社リンケージМ.Iコンサルティングの長谷川博之です。

9000回以上の営業コンサルティング、クライアントへの売上貢献額100億円以上。

また、日本初のAI営業コンサルタントとしても活躍しています。


今の営業現場は、スペックと価格の戦場です。

カタログのスペック比較。コスト削減の見積り合戦。 “安い方が勝つ”と思っている会社がいかに多いか。

しかし、ある調査ではこう出ています。


「BtoBの購買意思決定において、 価格よりも“営業担当者への信頼”を重視する割合は68%」

つまり――お客様は、“商品”ではなく、“営業マンそのもの”を選んでいるのです。

ではなぜ、多くの営業マンがそれに気づかないのか? 理由は簡単です。

「自分の会社を売ること」に慣れすぎて、 「相手の会社を理解すること」を忘れているからです。


昔の営業=“売る人”今の営業=“信頼を築き、価値を届ける人”

AIやデジタルツールが進化した今、製品情報なんて検索すれば一瞬で出てきます。

それでもお客様が営業に会いたいのはなぜか?

それは… “わかってくれる人”に出会いたいからです。

ここが勝負の分かれ目です。

営業の“優秀さ”ではなく、 “理解力”が問われている時代。


多くの営業マンは、こう言います。 「私は共感してます」「傾聴してます」「相手の立場で考えています」

でも実際には、“共感しているつもり”、“聴いているつもり”なんです。

顧客から見たらこう見えています。

「結局、自社の話ばかり」「話が噛み合わない」「売り込み感が強い」

――つまり、“共感の空回り”。

この「つもり営業」を抜け出すには、5つの実践ポイントがあります。


1.事前の下調べを“使って”質問せよ

リサーチは誰でもできます。でも、“調べた上で質問できる営業”はほとんどいません。

例)「御社のIR資料で『サプライチェーン改革』とありましたが、

  実際に現場ではどんな課題が出てきていますか?」

この一言で、相手はこう感じます。「お、この人…わかってるな」

事前調査の目的は“情報を知る”ことではなく、“対話の質を上げる”ことです。


2.顧客の立場で考え抜く

提案書を書く前に、こう自問してください。 「自分がこの会社の営業部長だったら、どこに一番困ってる?」

プロダクト視点から離れ、“顧客が勝つために自社ができること”を考える。

たとえば、製造業のクライアントに対して、 「新規顧客開拓」ではなく「既存顧客のLTV最大化」を提案した営業がいました。

結果、たった3カ月で前年比120%の利益改善。 なぜ?“売る”よりも“顧客の成功”を優先したから


3.聴く力は「耳+目+感性」

「なるほど」「確かにですね」 ――これは相槌であって共感ではありません。

本当の共感は、相手の言葉の裏にある感情を察知すること。

たとえば、「最近、人手不足で残業が多くて…」と言う顧客に、 「大変ですね」ではなく、「それは現場のリーダー層もかなり負担が大きいのでは?」 と返す。

この一言で、空気が変わります。 “分かってくれてる”営業は、言葉ではなく“温度”で伝わるんです。


4.会話の中で「話が通じる感覚」を生む

顧客が「この人は話しやすい」と感じる営業には、4つの共通点があります。

  1. 打てば響く反応力

  2. 気持ちよく話せるテンポ

  3. 顧客の言葉で話す語彙力

  4. 図解・ホワイトボードなどで“見える化”する力

実際、ある商社の若手営業がこれを意識して、 商談のたびにA4用紙に手書きで図を描くようにしました。 結果、受注率が37%→68%に跳ね上がりました。


5.顧客の成功に本気でコミットする

信頼は“売ったあと”にこそ生まれます。

「あの営業、最近提案ないけど、いつも自社のためになる情報をくれる」 そんな存在になってください。

1回売って終わりの営業は消えます。 長く選ばれる営業は、“売らない時間”の使い方が違う。

信頼とは、「成果+関係性の積み重ね」でできています。


実際に私が支援したある建材メーカーの話です。

彼らは長年、価格競争に悩んでいました。 そこで、「顧客の“わかってくれている感”を強化する営業改革」を実施。


・訪問前に顧客企業のIR情報をAIで要約 ・商談では“困っている現場写真”を一緒に確認 ・提案書の1ページ目は“顧客の課題仮説”だけに絞る


結果、半年で受注率が1.8倍。 「他社より高いのに、選ばれる」 状態をつくり出しました。


今日のテーマを一言でまとめます。

売れる営業は、説明しない。理解する。

“わかってくれている” ――このたった一つの感情が、顧客の購買行動を動かします。

あなたの営業を、「話す営業」から「感じさせる営業」に変えてみてください。



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